いまだに性病がまん延している日本では、ごく普通に交際しているカップルでも定期的に性病検査を受けることを当サイトではおすすめしています。
にわかには信じられないかもしれませんが、性交渉をしたことがなくても、あるいはごく人並な交際経験しかなくても性病にかかっている可能性があるからです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/kokoseikuramijia/”]実際に性病検査を受けようと思った場合に注意しないといけないのは、検査を受けるのはいつでもいいというわけではないこと。
定期的なチェックのために性病検査を行うのであれば、検査のタイミングを気にする必要はありません。
しかし、「ひょっとしたら、あの時感染したかも」というような心当たりがあって検査する際には、検査をする時機によっては正確に検査結果が出ないことがあります。
ここでは性病検査を受けるタイミングや性病によってどのような検査をするのか?や、その注意点についてくわしく説明します。
目次
心配だからとすぐ性病検査しても間違った結果がでるかも
「あの時のセックスはやばかったかも?」
という心当たりがあって、性病に感染したかもしれないと心配になっても、あわてて性病検査を受けてはダメなんです。
なぜなら性病の種類によっては感染してからある程度時間が経っていないと検査にひっかからないものがあるから。
実際には感染しているのに、検査のタイミングが早いために間違って陰性という結果が出てしまうかもしれないのです。
誤った結果が出ないように、確実に結果があらわれる期間を置いてから検査をしなければいけません。
以下に、各性病の感染が疑われる行為があってから、検査するまでに空けるべき期間を表にしてみました。
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各性病検査の結果を判断する上での注意点
十分な期間を空けて受けた性病検査の結果が出ても、必ずしも100%正確であるとはいえません。
検査には、性病に感染していないのに陽性となる偽陽性や感染しているのに陰性となる偽陰性という結果がでる可能性があるのです。
偽陽性と偽陰性のほか、性病検査の結果を判断する上で注意しておかなければならない点についてまとめてみました。
クラミジア
男性のクラミジア検査では尿検査を行いますが、途中の尿ではなく初尿(出始めの尿)を検査に使うことがポイントです。
また、検体に含まれる血液や粘液が検査のじゃまになって偽陰性の結果が出る可能性があるので、尿以外のものが混入しないように注意しましょう。
女性では子宮頚管への感染だけでなく骨盤内感染へと広がっている場合があります。
骨盤内感染が起こっていても子宮頚管部での検査ではクラミジアが検出されないこともありますので、陰性の結果がでても性交痛や腹痛などがみられる時は病院で骨盤内感染の可能性を調べてもらったほうが良いでしょう。
淋病
クラミジアと共通することですが、淋病とクラミジアは同時感染していることが多いので、性病検査の際は両方をセットで検査することが推奨されます。
淋菌は薬剤耐性菌が問題になっています。万一、感染が判明したら効果のある薬剤を調べるためにあらためて薬剤感受性の培養検査が必要かもしれません。
また、クラミジアも淋病もノドへの感染が非常に多いので、同時に咽頭検査をすることをオススメします。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/fellatio/”]トリコモナス
鏡検法での検出率は60~70%と言われています。
培養法を用いれば90%まで確率は上がります。
どちらにしても感染していても陰性と判断されることがあることを知っていたほうがいいでしょう。
新しいPCR法ではさらに診断率は上がるので、より診断結果が信頼できます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/trichomonas/”]カンジダ
カンジダは普通に存在するカビの一種なので陽性だからすぐ治療とはなりません。
膣内のカンジダ保有率は非妊婦で15%、妊婦で30%と言われています。
なので、カンジダが検出されたらカンジダ症というわけではありません。
自覚症状(痒み、おりもの)の異常があって陽性結果と合わせてカンジダ症と判断されます。
常在菌なので、実際に治療が必要となるのは非妊婦陽性例の約35%、妊婦陽性例の15~30%に過ぎないのです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/candida/”]HIV感染症
最初に行う検査はHIVの抗体スクリーニング検査(酵素抗体法(ELISA)、粒子凝集法(PA)、免疫クロマトグラフィー)です。
抗体スクリーニング検査では0.2~0.3%くらいの確率で疑陽性(HIVにかかっていないのに陽性と出る)になることがあります。
なので、抗体スクリーニング検査で陽性となった場合は必ず”抗体確認検査”か”HIV抗原検査、ウイルス分離及び核酸診断法(PCR等)等の病原体に関する検査”のどちらかをしなければなりません。
それらの検査でも陽性と出てはじめてHIV感染症と判定されるのです。
HIV感染=エイズではありません。何年もかけて免疫が低下して、一定の症状が認められて初めてエイズと診断されます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/hivinfection/”]梅毒
梅毒の病原体(Toreponema Pallidum)を抗原とする血清診断では、すでに初期硬結が出て硬性下疳となっていても陽性を示さないことがあります。
信頼できる検査結果を得るためには、感染が疑われる時点から4週間以上空けてから検査を受けましょう。
以前に梅毒にかかったことがある人は梅毒の病原体を抗原としたTPHAやTP-PA法では陽性反応が出てしまいます。
現在、梅毒に感染しているのかどうかを調べるためには、病院で抗カルジオリピン抗体の検査を受ける必要があります。
B型肝炎
HBs抗原(B型肝炎ウイルスの外側のタンパク質)が陽性化するのに2~6週間かかると言われています。
正確性を高めるためには感染が疑われる時機から2~3ヶ月は空けて検査を受けるようにしましょう。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/hepatitisb/”]C型肝炎
HCV抗体(C型肝炎ウイルス抗体)は出現するまで2~3ヶ月かかります。
感染が疑われてもすぐには検査せずに、2~3ヶ月経ってから検査を受けましょう。
過去にC型肝炎に感染して治癒したケースでは、HCV抗体検査で陽性反応が出ます。診断のためにはPCR法などで確認検査が必要になります。
HPV(ヒトパピローマウイルス高リスク型)・子宮頸がん細胞診
HPV検査は検出の感度が高く、細胞診に比べて子宮頸がんの原因となるハイリスクHPVを見落としにくい検査です。
しかし一方で、擬陽性(感染していないのに陽性反応)が出やすくなります。
方や、細胞診は病変の検出感度は低いですが、擬陽性になる確率はHPV検査より低くなります。
なので、これらの検査は単独で行うのではなく、2つセットで行うことがすすめられます。(米国ガイドライン)
まとめ
ただ感染の心配を悩んでいるよりも、思い切って性病検査を受けることはとても良いことです。
感染していないことが分かればとても安心できますし、たとえ陽性と出ても早期に治療を受けることができます。
しかし検査のタイミングを間違えると、誤った結果からかえって混乱を招きかねません。
正しい結果を得るためにはここに書いたことに注意して検査を受けるようにしてくださいね。
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