クラミジアは性器だけでなく、ノド(咽頭)にも感染して炎症を起こすことがあります。
しかし、ほとんどが無症状なので感染していても気づいていない人がたくさんいます。
たとえ何か異常を感じても症状が軽く性器からも遠いので、まさか性病にかかっているなんて思わないのです。
でも無症状だからといって放っておいていいものではありません。
特に女性で大きなリスクがあるんですよ。
この記事では、咽頭クラミジアについて詳しく解説しています。
重大な問題につながることもあるので、咽頭クラミジアがどういうものなのかを知っておいてください。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/chlamydia/”]目次
咽頭クラミジアとは
性器クラミジアは現代の性病の代表としてよく知られていますが、クラミジアが咽頭にも感染することは十分知られているとはいえません。
感染部位が違うので、あらわれる症状にも違いがあります。
咽頭クラミジアは感染源として、とても重要なので知識として知っておきましょう。
潜伏期間は性器クラミジアと変わらない
咽頭へのクラミジア感染でも、潜伏期間には違いがありません。
発症するのは早くても1週間、長いと3週間はかかります。
後述するように無症状が多いので、3週間経っても何も起こらないことも多々あります。
咽頭クラミジアの症状
咽頭クラミジアが症状を出す場合でも、あまり強い症状が出ることはありません。
- 咽頭炎
- 扁桃炎
などが起こって、症状として
- ノドの痛み
- 首のリンパ節が腫れる
などが出るくらいです。
症状自体が軽いので、症状が出ていてもクラミジアだと気づかないことも多くあります。
咽頭クラミジアの画像
引用「性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016」
こんな症状は咽頭クラミジアではない
ノドへの感染ということで、咳が続いたり頭痛がしたりした時に、咽頭クラミジアが心配になる人がいます。
クラミジアは通常、喉頭や気管など呼吸器系に感染することはないので、咳が出ることはありません。
クラミジア(Chlamydia trachomatis)は円柱上皮にしか感染できません。
結膜や咽頭は円柱上皮なのですが、気管や気管支は円柱上皮ではないので感染しないのです。
新生児がクラミジア肺炎になるのは例外的なものです。
オウム病クラミジアは種類の違うクラミジアなので大人でも発症します。
頭痛が出ることも発熱することも一般的ではありません。
性器クラミジアについては>>>クラミジアってどんな病気?原因・感染ルート・症状など徹底解説!
性器クラミジアだけでなく、咽頭クラミジアも無症状が多い
先に書いたように、咽頭にクラミジアが感染しても咽頭炎や扁桃炎に必ずなるわけではなく、無症状のまま過ごすことが多いのです。
むしろ無症状のケースの方が多いくらいです。
これは性器クラミジアでも同じで、性器への感染では80%くらいは無症状だと考えられています。
咽頭クラミジアでも同じくらいか、それよりも多いかもしれません。
咽頭クラミジアは放置すると難聴になる可能性
咽頭クラミジアはほとんどが無症状で症状が出たとしても軽いものなら、
「高いお金を出してまで性病検査して治療までしなくてもいいんじゃない?」
と考える方もいるかもしれませんね。
ですが、咽頭クラミジアをそのまま放置することには賛成できません。
もともとクラミジアはトラコーマというひどい結膜炎の病原体として有名でした。
トラコーマのクラミジアと咽頭クラミジアのクラミジアは血清型というのが多少違うだけで同じ細菌なのです。
なので、咽頭クラミジアの病原体が目に感染すれば結膜炎を起こすこともあります。
結膜炎から鼻涙管を通って上咽頭炎や中耳炎になることもよくあります。
これは咽頭クラミジアが先にあっても同じで、鼻涙管を遡(さかのぼ)って、上咽頭炎や中耳炎になる可能性もあります。
咽頭クラミジアはどうせちょっとノドが痛くなるくらいだと高をくくっていると、鼻づまりや中耳炎からの難聴にまでなる可能性もあるのです。
咽頭クラミジアでも不妊になる危険がある
咽頭クラミジアを放置するリスクにはもう1つあります。
性器クラミジアと同じで、無症状の咽頭クラミジアであっても十分に感染源になってしまうことです。
フェラチオをすればパートナーの男性へクラミジアを感染させてしまいます。
感染が成立したパートナーとセックスをすれば、今度はあなたの性器にクラミジアが返ってくるのです。
そして、そのまま感染に気づかずに放置していると、最終的に不妊になってしまう危険があるのです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/jinseikawaru/”]感染に気づくためには性病検査を受けるしかない
これまで述べてきましたように、咽頭クラミジアは無症状で、症状があったとしても軽いため、自分で(あるいはパートナーが)感染に気づくことはほとんどありません。
感染のリスクから身を守るためには、自発的に性病検査を受けるしかありません。
クラミジアの検査は核酸増幅法という方法で行われるので、まったく症状が出ていなくても、クラミジアの病原体がわずかしかいなくても正確に検出することができます。
ただし、保健所(クラミジアの検査を行っている保健所は一部です)で行っているクラミジアの検査は、精度の落ちる抗体検査なので注意しましょう。
性器には感染していなくて咽頭にだけ感染していることも多くあるので、クラミジアが心配で検査を受ける時は必ず咽頭検査をセットで行うことが大切です
感染が判明しても、咽頭クラミジアは今のところ簡単に治療できる性病なので安心して性病検査を受けましょう。
まとめ
咽頭クラミジアは無症状のため、積極的に検査をしないかぎり見つけることはできません。
無症状ということで安心していると手痛いしっぺ返しをもらうこともあるので、感染のリスクがあると思うのなら、症状がなくても積極的に性病検査を受けましょう。
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