洗面所

現在、日本で認められている性病っていくつあるか知っていますか?

クラミジア・淋病・梅毒・エイズ・性器ヘルペス・尖圭コンジローマなどは聞いたことがあると思いますが、まだまだこんなものではありません。

なんと日本性感染症学会が挙げる性病は全部で17種類もあります。

17種類もある性病の中には、性行為と全く関係のない日常生活の中でも感染する可能性のあるものまであるんです。

つまり、コンドームでは防ぐことができない性病ということです。

どんな性病がどのような経路で感染するのかを知っておかないと、予防を心がけることもできません。

この記事では知識として知っておくとためになる、日常生活で感染する性病をご紹介します。

性病の感染経路

ひと口に性病といっても、単純にセックスだけでうつるものから、さまざまな感染経路でうつるものまでいろいろです。

性病で気をつけないといけない主な感染経路には、以下のものがあります。

セックスによる感染

もっとも一般的な感染ルートです。

男性では精液・カウパー腺液、女性なら膣分泌物に病原体が含まれていて、挿入時に感染します。

あるいはできものや潰瘍を作るタイプの性病では、ペニスや膣内に病変ができていれば、セックス時に相手の性器が触れて感染します。

オーラルセックスによる感染

フェラチオ時は、男性から女性では精液・カウパー腺液を介して女性の口腔内やノド(咽頭)に感染します。女性から男性では口腔内の病変・咽頭の病変からペニスへ感染します。

クンニリングス時は、男性から女性では口腔内・唇に病変があると女性の陰部へ感染します。女性から男性では膣分泌物に病原体が含まれていたり、外陰部に病変があると感染します。

キスによる感染も同じようなものになります。

アナルセックスによる感染

アナルセックスでは挿入側の精液に病原体が含まれていたり、ペニスに病変があると感染します。

挿入される側が感染者の場合は、腸内容物や直腸・肛門にある病変からペニスに感染あるいは口に入って感染します。

直接接触による感染

性病によっては、性行為に限らず、肌と肌が触れ合うことで感染するものがあります。

性器周辺や体表に病変を作るタイプの性病があてはまります。

日常生活での感染

性病の種類によっては、他の人と共用する可能性のあるタオル・コップ・カミソリ・歯ブラシなどの日用品などを介して、間接的に感染が起こるものがあります。

日常生活で感染する性病の特徴

 

日常生活 生活環境

日常生活で感染する可能性のある性病の特徴としては、感染力が強いことが挙げられます。

日用品で間接的に付着する病原体の数は少ないので、少量でも感染が成立する強い感染力が必要です。

また、病原体は体を離れると急速に弱って死んでしまうものが多いのですが、日常生活で感染する性病は、基本的に体を離れてもしばらくは感染力を維持する性質があります。

日常生活で感染する恐れのある性病

実際に日常生活で感染する性病には、以下のものがあります。

膣トリコモナス症

膣トリコモナス症は日常生活で感染する可能性のある代表的な性病です。

女性では悪臭を放つ異常なおりものがみられ、男性では尿道炎を起こす性病です。

病原体は、膣トリコモナス原虫という非常に小さな寄生虫です。

乾燥した場所ではあっという間に死んでしまう弱い寄生虫なのですが、湿気があるとめっぽう強くなり、長時間に渡って感染力を保つことができます。

なので、水回りのお風呂のイストイレの便座下着タオルなど湿った用品を介して感染するのが特徴です。

性器ヘルペス

性器ヘルペスはHSV-1、HSV-2という2つの型の単純ヘルペスウイルスによって起こる性病です。

強い痛みを伴った潰瘍病変を作る性病で、性器だけでなく体のあらゆるところに病変ができる可能性があります。

病変は水疱が破れて潰瘍状になります。その分泌物にウイルスが含まれていて、付着することで感染してしまいます。

物に付着したウイルスは3時間程度は感染力を維持します。

なので、感染者の使ったタオル・風呂のイス・便座などから感染する可能性があります。

B型肝炎

突然の発熱や倦怠感、黄疸などを起こす性病です。

感染者の血液や体液にウイルスが含まれていて、それに触れることで感染します。

なので、性行為以外でもさまざまな場面で感染する可能性があります。

感染力が非常に強いので血液が混入している可能性がある品物が危険です。

歯ブラシカミソリ血液を拭いたティッシュ生理用品なども感染源になります。

食器やお風呂、プールなど血液を介さないものでは心配ありません。

C型肝炎

B型肝炎と同様の症状をあらわす性病で、B型肝炎よりは軽症で、ほとんど症状を表さないこともある性病です。

ウイルスを含んだ血液や体液を介して感染します。

B型肝炎ほど感染力は強くありませんが、歯ブラシやカミソリの共用、血液や体液に直接触れることは避けましょう。

毛じらみ

毛じらみは陰毛に寄生するダニの一種です。

認められる症状は痒みだけです。

成虫が付着したタオルや毛布などを介して、間接的に感染することがあります。

性器伝染性軟属腫

子どものかかる水イボの原因ウイルスで起こる性病です。

大小様々なイボを発生させます。

水イボと同様に患部の病変に触れることで感染しますが、感染者が使用したタオルや衣服などを介して間接的にも感染が起こります。

感染のリスクは少ないが可能性はある性病

日常生活で感染が起こる心配はほとんどないけれど、条件によっては可能性が残る性病には次のようなものがあります。

淋病

淋病では男性では強い痛みを伴う尿道炎を起こします。

女性ではおりものの異常が見られますが、多くは無症状です。

淋病の病原体である淋菌(Neisseria gonorrhoeae)は、非常に感染力が強く、感染している男性とセックスすると、たった1回で50~60%もの高確率で女性に感染します。

しかし、淋菌は非常に生存力の弱い菌でもあり、気温30度以下では死んでしまいます。一方、40度を超えても死んでしまうためお風呂などを介して感染することはありません。

なので、精液や膣分泌物が付着したタオルなどで、付いた直後に陰部を拭くなどでもしないかぎり感染することはありません。

梅毒

梅毒は性器や体に皮膚病変を作る性病です。

病原体は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌で、精液や膣分泌物、血液などに含まれるほか、皮膚病変からも検出されます。

なので、セックスしていなくても患部に接触するだけでも感染することがあります。

しかし、梅毒トレポネーマは空気に触れるとすぐに感染力を失ってしまうため、日常生活でタオルや衣服を介して感染することはほとんどありません。

それでも、感染者が使った直後に使用するようなことがあれば、感染する可能性はあります。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは粘膜や皮膚にイボ状の病変を作る性病です。

セックスのほかイボに直接触れることで感染が成立します。

イボの表面にいるウイルスが付着することで感染するので、タオルや下着などでも感染しそうですが、その可能性は高くはありません。

ウイルスは粘膜や皮膚の下層の細胞に感染する必要があるので、表面に傷がないとなかなか感染は成立しないのです。

日常生活での感染はあまり心配する必要はありません。

疥癬

疥癬は皮膚に寄生するダニによって起こる病気です。

非常に強いかゆみを特徴とします。

皮膚病変にいるダニが付着して感染するのですが、ダニ自体の感染力は弱いため、密接な接触がないと感染しません。

しかし、抵抗力がない人で起こる角化型疥癬では、ダニの数が桁違いに多いので、病変から落ちたフケなどを介して、日常生活で感染することがあります。

日常生活で気をつけること

日常生活 生活環境

他の性病では、性行為の時だけ気をつければいいのですが、ここに挙げた性病は日頃の生活の中で感染する可能性があります。

日常生活は区切りがないので、四六時中、気を使っていなければいけないのかとイヤになりますよね。

でも、ポイントを押さえれば、それほど難しいというわけではありません。

いちばん大事なのは、自分やパートナーの性病の早期発見早期治療です。

疑わしいことがなければ気をつける必要はありませんからね。

もし、パートナーにこれらの性病が判明した時には以下の対策をしましょう。

まず、人とのタオル・歯ブラシなどの共用をやめること。

これは難しくありませんね。なんでも自分専用を使うようにしましょう。

あとは、こまめな手洗い

トイレへ行った時に洗うのは当たり前として、洗濯や掃除などのあとにも手洗いをするようにしましょう。

床が汚染されるタイプのものでは、念入りに床掃除をするのも必要です。

まとめ

梅毒について説明する女医

性病によっては、性行為以外のことで感染することは珍しくありません。

そのことを知らないと、なんの心当たりもないのに、突然、性病に感染しているという事実にショックをうけることになります。

性病の予防に関しては性病検査が基本の基ですが、もし、上に述べたような性病にパートナーが感染していることがわかったとしても、その性病の性質を把握しておけば予防することは難しくありません。

パートナーに感染が判明したからといって、極端に触れるの避けたりして関係がギクシャクしないようにしましょうね。

知りたい性病をチェック!

性器クラミジア
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膣トリコモナス症
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