近年、結婚前に将来の姙娠・出産のためのブライダルチェックをするカップルが増えてきてるのを知っていますか?
割合で言うと20~30代の夫婦の4分の1は結婚前にブライダルチェックを受けています。
ブライダルチェックでは一般的な健康のチェックだけでなく、将来のお産のために性病感染の有無も調べます。
性病には不妊や流産につながるようなものもありますからね。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/sterility/”]最近は、ブライダルチェックで行うような性感染症全般の検査を、新しく付き合い始めたカップルで行うカップルチェックをする人も増えてきています。
一方で、同年代でも半数くらいの方はブライダルチェックのことを知らないというデータもあります。
知っているのと知らないのとでは将来に大きく差が出てくるかも知れないですから、これを機会にぜひ知っておいてくださいね。
この記事では、大切なパートナーとのしあわせな家庭を築いていく上で、欠かせなくなってきているブライダルチェックについてくわしく説明しています。
結婚はしなくても、特定のパートナーがいて長く付き合っていくつもりがあるのでしたら、性病だけでもカップルでチェックすることをおすすめします。
目次
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとはその名の通り、結婚を控えた方が将来の姙娠・出産のことを視野に入れて行う健康診断のことをいいます。
現在は主に女性の方だけが受けるケースが多いですが、本来はカップルで受けるべき検査です。
なんらかの異常があっても気づいていないことも多いので、結婚前に発見して治療をすることができるメリットがあります。
ブライダルチェックの目的
性病のチェック
ブライダルチェックの目的の1つは、性病の検査にあります。
日本ではまだまだ性病が蔓延(まんえん)していて、本人が気づかないうちにかかっている無症状のケースも少なくありません。
例として”性器クラミジアは女子高生の13%が感染している”、”正常妊婦の数%が感染している”という調査結果がでているほどです。
女性だけではなく、”20代の無症状の男性を検査したところ4~5%の人が感染していた”という報告もあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/kokoseikuramijia/”]これらの調査結果が示しているのは、ごく普通の方が知らない間に性病にかかってしまっているなんてことは珍しい話ではないということです。
さらに、性病の中にはB型・C型肝炎・カンジダ・ヘルペスなど、セックスしていなくても感染する可能性があるものもあります。
検査をしないかぎりあなたが性病にかかっていないという保証はないのです。
これから長く人生をともにする大切なパートナーに、万が一にも、うつしてしまわないように性病の検査をぜひ行いましょう。
生まれてくる子どものためのトータルチェック
女性が結婚すれば、大半の人がいずれは子どもを産んで育てていくことになると思います。
妊娠や出産には性病以外にも影響することがいくつかあります。
まず、健康な赤ちゃんを生むためには母体が健康である必要があります。
現在では7組に1組のカップルが不妊に悩んでいるといいます。
不妊の原因になるような卵巣や卵管、子宮の異常がないか、炎症や感染症、腫瘍の可能性などのチェックをします。
また姙娠から出産にかけて先天性の異常を起こす問題がないかのチェックもします。
他に母体の全身的な健康診断(肝機能、腎機能、貧血がないかや血液型の検査など)のように基本的なこともチェックして、妊娠中に母体や胎児にトラブルが起こる可能性がないかなども調べます。
ブライダルチェックを受けた方の1~2割にクラミジアを含め、子宮筋腫や子宮内膜症などの異常が見つかっています。
いずれ子どもが欲しいと考えているのでしたら、いつかはするべき検査でしょう。
ブライダルチェックを受けてみよう!
ブライダルチェックを受けるべき人
ブライダルチェックという名前から、検査を受けるのは結婚前の女性という印象が強いですが、本当は男性も一緒に受けるべき検査です。
無症状の性病にかかっている可能性があるのは女性だけではありません。
男性でも無症状のケースはいくらでもあります。
パートナーを大切に想うなら一緒に検査を受けるべきです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/mushojou/”]不妊のチェックについても男性側も検査をするべきです。
不妊の原因は女性側だけにあるのではなく、女性と男性と半々位だと言われています。
男性側も結婚という機会に生殖機能の検査をおすすめします。
理想を言えば結婚という機会がなくても、長く付き合うつもりのカップルやすでに結婚している夫婦でも、定期的にペアで性病検査を受けるのが良いですね。
ブライダルチェックを受けるタイミング
一般には、結婚数ヶ月前にブライダルチェックを受ける人が多いようです。
何かの異常が見つかった場合には治療しないといけないですから、ある程度余裕を持って検査を受けるようにしましょう。
結婚や妊娠の予定がなくても、健康診断の感覚で検査を受ける方もいます。
また、生理中は内診ができなくなります。
生理のタイミングに重ならないように検査の予約を入れるようにしましょう。
ブライダルチェックはどこで受けるの?
女性は産婦人科やレディースクリニック、男性は泌尿器科や性病科で検査できます。
ブライダルチェックを行っているクリニックでは、カップルで検査を受けることができるところもあります。
ブライダルチェックの費用は?
ブライダルチェックは保険外診療なので医療機関によって費用は異なります。
また、検査を受ける人によっては、すでに会社の検診で子宮検診を受けていて不必要だったりして、検査の項目が違ってくるので料金はまちまちになることもあります。
さらにパッケージでのブライダルチェックだけでなく、いろんなオプションの検査があったりしますから、何を選んで検査してもらうかで費用は全然変わってくるのです。
一般的なパッケージになった検査で20,000~40,000円くらいが多いようです。
ブライダルチェックの検査内容
一口にブライダルチェックと言っても、どこまでのことを知りたいか、どんな検査を望んでいるかで、その検査項目は違ってきます。
パッケージになったブライダルチェックであっても、クリニックによって検査する項目は違っています。
ここではブライダルチェックで主に行われる検査内容を記述していますが、実際に受けるブライダルチェックで必ずしも行われるとは限りません。
問診
検査では、今のあなたの体の状態を把握することはできても、これまでに体に起こってきた状況や過去の病気のことはわかりません。
問診では過去における体の情報、体質などを知るためにこと細かくたずねられます。
例えば、
- 初潮の年齢
- 月経周期
- 月経痛や性交痛の有無
- 妊娠・中絶・流産・出産の経験
- 病歴・持病やアレルギー体質の有無
- 血縁者の病気の有無
などはほとんど聞かれるでしょう。
問診時にきちんと答えられるように自分の中で整理しておくといいですね。
内診
外陰部や膣鏡を挿入して膣の内部を視診(目で見て判断する)します。
次に指を膣内に挿入して、膣や子宮口の状態を検査します。
また、外からも他方の手で腹部を押さえて子宮体や卵巣の形に異常がないか確認します。
内診時の痛みの有無も重要な情報です。
痛みがあれば骨盤内感染を起こしている可能性があります。
内診により、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮や膣の奇形などが見つかることがあります。
同時に、子宮口付近の細胞や粘液を採取して、子宮頸がんや性病(クラミジア、淋菌、トリコモナス、カンジダ)を検査します。
血液検査
貧血の有無・血液型
妊娠中は鉄分が不足しやすくなります。
貧血の有無を調べて、胎児が順調に育ってくれるのか、分娩時の失血のリスクなどの評価をします。
また、緊急時の輸血に備えて、あるいはRh型の血液型不適合による新生児溶血性疾患のリスクを把握するために血液型を検査します。
血液型検査は本人が間違って血液型を記憶していることがあるので必ずしないといけません。
血液生化学
母体の健康状態を把握するために血液のスクリーニング検査を行います。
糖尿病や腎臓病、肥満など母体に異常があると妊娠・分娩時にトラブルが起こったり、胎児に形態異常や発達異常が起こることがあります。
性病
梅毒、HIV感染症、B型肝炎、C型肝炎は血液検査で感染をチェックできます。
風疹ウイルスの抗体検査
妊娠の初期に風疹に感染すると胎児に奇形や発達異常などの先天性異常が起こることがあるので、風疹ウイルスに対する抗体を持っているかを確認します。
自分はかかったつもりでも水疱瘡と勘違いしていたりしますので検査をすることをおすすめします。
抗体を持っていないのなら妊娠に備えてワクチンを接種します。
接種後2ヶ月は妊娠できませんので注意が必要です。
トキソプラズマ抗体検査
加熱不十分の豚肉や猫から感染する寄生虫の一種です。
トキソプラズマに対する抗体を持っていない人が、妊娠初期に感染すると胎児に先天性異常がでることがあります。
AMH検査
AMH(抗ミューラー管ホルモン)を測定します。後述する卵巣年齢検査に詳細を記載。
女性ホルモン分泌検査
女性ホルモンの分泌の状態を調べて、不妊の原因となる黄体機能不全や排卵障害がないかを検査します。
日頃から月経不順や冷え性の方は女性ホルモンの分泌に異常があることが多いので、一度調べておくことをおすすめします。
子宮内膜症検査
不妊症の原因となる子宮内膜症がないかを血液検査で調べることができます。
生理痛がひどい方は子宮内膜症が原因である場合があって、ブライダルチェックで初めて判明することも多いです。
性病検査
梅毒は昔の病気ではなく、現在も増加傾向にあります。
梅毒は胎盤感染して先天性梅毒になりますので、必ず検査しましょう。
クラミジア、淋菌、トリコモナスに感染していると不妊の原因になります。
また、妊娠しても早流産を引き起こすとも言われています。
また、クラミジア、淋菌、トリコモナス、ヘルペスなどは産道で新生児に感染することがあります。
これらの病原体は妊娠前チェックには欠かせません。
特にヘルペスは新生児に感染すると死亡率が20~30%と言われていますので要注意です。
B型肝炎、C型肝炎、HIVは胎盤感染や産道感染を起こします。肝炎は本人も気づいていないキャリアの人が非常に多いです。一度検査しておくのが良いでしょう。
カンジダは羊水感染や産道感染で新生児に鵞口瘡(口腔粘膜のカンジダ症)を起こすことがあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/vertical/”]卵巣年齢検査
AMH(抗ミューラー管ホルモン)を検査します。
血液中のAMHの数値から卵巣にどのくらい卵巣に卵子が残っているかを推定することができ、妊娠のチャンスを予測できます。
超音波エコー検査
平常の卵巣・子宮は骨盤腔内に入り込んでいて外から検査することは困難なので、経膣プローブといって特殊な探触子で膣の側から検査します。
不妊の原因になる子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣の異常がないか、形態異常がないかなどを検査します。
がん検診
子宮頸がん
細胞検査の他に、子宮頸がんの主な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の高リスク型のチェックをします。
細胞診とともにHPVも陰性なら次回検診は5年後でいいとされています(米国ガイドライン)。
仮に陽性であっても適切に処置することでガン化を防ぐことができます。
乳がん
女性のガンで最も多いのが乳がんです。
早期に発見すれば完治することも可能なのでブライダルチェックだけでなく、定期的に検査を受けることをおすすめします。
触診による検査やマンモグラフィー(乳房X線検査)を行います。
尿検査
血液検査のスクリーニング検査同様に、全身状態の健診のために行います。
尿糖(糖尿病)、蛋白(腎臓病、免疫疾患)、細菌(膀胱炎)などをチェックします。
精液検査
精液の色や量、精子の数や運動性、奇形率などを検査します。
不妊に悩む夫婦の半分が男性側に問題があると言われています。ブライダルチェックでは女性だけでなく、男性も一緒に不妊の検査を受けましょう。
ブライダルチェックを受けるのは時間もお金もかかるし、恥ずかしい、悪い結果がでるかもしれないので怖い、などいろんな思いがあってハードルが高いかもしれません。
しかし、結果が帰ってきて問題なしならとても安心できますし、問題があっても結婚前に対策することができます。
ブライダルチェックを受けた方のアンケートではほぼ100%の方が検査を受けてよかったと回答しています。
これから大切なパートナーと歩んでいく未来の為にも、ブライダルチェックを受けておくことをおすすめします。
病院に行く時間がない人には郵送による性病検査がおすすめ
「どうしてもブライダルチェックを病院に受けに行く時間が取れない」、あるいは「とても恥ずかしいから病院に行く勇気がない」、などの理由で検査を断念するのなら、せめて性病検査だけでも受けておきましょう。
郵送で性病検査を受けることができる性病検査キットなら、誰にも会うことなく自宅で自分で検体を採取して性病感染の有無をチェックすることができます。
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