男性は、子供の頃に亀頭が腫れたり痛くなったりすることは普通によくあるそうです。
でも、大人になっても亀頭がかゆくなったり、赤くなったり、時にはただれたりすることがあります。
見た目には「性病か?!」と心配になるところですが、必ずしも性病というわけではありません。
このような症状を亀頭包皮炎といい、性病以外の原因でもよく起こる病気なのです。
この記事では、男性が気になる亀頭包皮炎についてまとめてみました。
目次
亀頭包皮炎とは?
引用wikipedia
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亀頭包皮炎は、一般的には子どもによく起こる病気です。
子どもは亀頭が包皮に包まれていて不潔になりやすく、雑菌が繁殖して亀頭包皮炎になってしまいます。
大人になって亀頭包皮炎になる人は、ほとんどが包茎の人で、亀頭が露出している人がなることはまずありません。
症状としては、包皮や亀頭が炎症を起こし、かゆみや腫れ、ただれなどがでてきます。
恥垢という汚れのかたまりのようなものが、包皮と亀頭の間にたまって、ニオイの原因になったりします。
ひどくなったり慢性化したりすると、潰瘍を起こしたり、あかぎれのようにひび割れたり、かさかさになったりもします。
大人の亀頭包皮炎の原因は?
亀頭包皮炎は、包皮と亀頭の間で雑菌あるいは感染した菌が繁殖することで発症します。
健康であれば菌が繁殖することはないのですが、以下のような原因がそれを許してしまうのです。
包茎
子ども時代は誰もが包茎ですが、体の成長にともなって亀頭は露出していきます。
しかし、大人になっても包茎のままだと、子どもと同様に亀頭包皮炎が起こりやすいのは理解できると思います。
包茎だと、包皮と亀頭の間は常に湿潤な環境で、菌類にとってはとても住みやすい環境なのです。
他に菌の増殖を助長するようなことが重なれば、簡単に亀頭包皮炎が起こってしまいます。
性行為
膣性交
性行為が亀頭包皮炎の原因になることがあります。
1つは、性病としてカンジダが感染してしまった場合です。
ただし、カンジダ自体は健康な女性でも保菌していることは珍しくありません。
約15%の女性がカンジダを膣内に持っていると言われています。
もし、カンジダを持っている女性とセックスをしたら、男性がみんな亀頭包皮炎になってしまうのなら大変です。多くの男性が亀頭包皮炎に悩まされることになります。
でも、実際は亀頭包皮炎になっている男性はそんなに多くありません。
なぜなら、カンジダを持っている女性とセックスをしても、必ずカンジダに感染するわけではないですし、感染しても普通はカンジダの繁殖を許すことはないからです。
カンジダは後で説明するような原因が重なって、はじめて病原性が出てくるものです。
他にも、性器ヘルペスや梅毒が感染して亀頭包皮炎が起こるということもあります。
カンジダ症について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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オーラルセックスも亀頭包皮炎の原因になることがあります。
口の中にはカンジダが常在菌としていることもあるので、フェラでもカンジダによる亀頭包皮炎が起こる可能性はあります。
性器ヘルペスや梅毒は口に病変があるケースもあるので、フェラでこれらの性病に感染して亀頭包皮炎になることもあります。
それ以外にも、口の中には雑菌が多数いるので、激しいフェラでペニスを傷つけてしまうようなプレイをすると、雑菌による亀頭包皮炎が起こることもあります。
また、咽頭炎や扁桃炎の原因菌である化膿連鎖球菌が感染して、亀頭包皮炎が起こることも報告されています。
不潔にしている
包茎とも共通することですが、亀頭周囲が不潔になっていると、容易に菌が増殖して亀頭包皮炎の原因になります。
包茎でなくても、お風呂もシャワーも浴びず、着替えもあまりしないなど、極端に不潔にしていれば亀頭包皮炎になってもおかしくありません。
石けんで洗いすぎる
過度にきれいにすることにこだわっても、逆効果になることがあります。
亀頭は組織学的には粘膜に分類される部分です。
子どもや真性包茎の人では、見た目にも粘膜になっているのがわかります。
本来はあまり強い組織ではないのです。
なので、きれいにしようと石けんでゴシゴシ洗ったりすると、かえって粘膜を傷つけたりして、ただれる原因になってしまいます。
特に包茎の人は、亀頭が敏感なのでやさしく洗うように心がけることが大切です。
免疫力の低下
包茎ではない、不潔にもしていない、なのに亀頭包皮炎になることもあります。
それは本人の免疫力が低下してしまっている場合。
性病では、HIVに感染していると他の性病にもかかりやすくなるので、カンジダによる亀頭包皮炎も起こりやすくなります。
性病以外でも、糖尿病になると免疫力が低下してしまうのはよく知られています。
実際に男性糖尿病患者には30%の割り合いで亀頭包皮炎が認められるといいます。
大人の亀頭包皮炎の原因はカンジダより他の菌の方が多い?
ネットで大人の亀頭包皮炎について調べてみるとカンジダが主な原因であるような印象を受けますが、真菌・細菌・ウイルスなどさまざまな原因で起こる可能性があり、とりわけカンジダが原因菌として多いというわけでもないようです。
カンジダの亀頭包皮炎への関与について調べた研究報告では、亀頭包皮炎を発症している人の30%で亀頭冠状溝(カリの部分)からカンジダが見つかりました。
しかし、亀頭包皮炎になっていない包茎の人でも、20%でカンジダが見つかっています。(日泌尿会誌, 78巻, 6号, 1987年)
女性と同じように、カンジダがいる=亀頭包皮炎になるということではないみたいです。
一方で、別の研究では大人の亀頭包皮炎患者189人中、47人(25%)で化膿連鎖球菌が原因で起こっていたという報告があります。(泌尿紀要 51: 737-740 , 2005)
他にも大腸菌やブドウ球菌、子どもでは肛門周囲連鎖球菌などが原因菌としてよく挙げられていて、亀頭包皮炎はさまざまな原因菌によって起こると考えたほうがいいでしょう。
亀頭包皮炎の治療方法は?
細菌による亀頭包皮炎では、抗生剤の軟膏を塗ったり、炎症が強ければステロイドの塗り薬を使います。
症状が強い場合は、内服の抗生剤を使うこともあります。
カンジダによる亀頭包皮炎では、抗生剤はまったく効果がありません。
抗真菌剤の塗り薬を用い、炎症が強ければステロイドの塗り薬も使います。
このように、細菌性の亀頭包皮炎かカンジダによる亀頭包皮炎かで、治療薬がまったくことなるので、治療前に検査をしてカンジダなのかどうかをはっきりさせる必要があります。
なので、亀頭包皮炎になったら、まず病院へ行くか、性病検査キットでカンジダのチェックをしておきましょう。
治療と並行して、患部を清潔に保つことがとても大事です。
女性のカンジダ症と同様に、通気のいい下着や服装にしましょう。
清潔にするために洗う必要がありますが、炎症がある時は石けんを使わずに、お湯ですすぐだけにしましょう。
下着に患部が擦れるので、包茎の人は包皮をかぶせて患部を保護するほうがいいとされています。
亀頭包皮炎は予防が大事
これまで述べてきたように、亀頭包皮炎は清潔に保つことが大事です。
下着はこまめに取り替えて、お風呂では亀頭部分もきれいに洗いましょう。ただし、刺激の強い石けんなどは使わないでやさしく洗ってください。
たびたび亀頭包皮炎を繰り返す場合は、免疫力が低下する糖尿病のような基礎疾患がないかを調べ、包茎の人は包茎の治療を受けることも検討しましょう。
風俗へよく行く人は、フェラでの感染もあるので、終わったあとには洗うようにしましょう。確実ではないですが、イソジンなどで消毒するのも予防効果が期待できます。
まとめ
亀頭包皮炎になっても、すべてが性病というわけではありません。
また、日頃から清潔に保つことを心がけていれば、多くは予防することができます。
もし、亀頭包皮炎になったとしても、性病検査をして原因をはっきりさせて治療をすれば、治すことのできる病気です。
かゆみや赤みが出て亀頭包皮炎かも?ということがあっても、怖がらずにまず検査を受けるようにしましょう。
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