膣カンジダ症は、他の性病とはちょっと毛色が違います。
というのも、女性の場合、あまり性行為で感染するリスクというのはありません。
(男性では主に性行為で女性から感染します)
むしろ、もともと膣内に保菌していて、さまざまな条件が重なって日和見感染するのです。
膣内にカンジダを持っていること自体は珍しことではありません。。
なので、膣カンジダ症になったとしても、けっして恥ずかしがることではないんですよ。
だから、おかしいなと思ったら気軽に検査を受ければいいのです。
そして病院で堂々と治療を受けましょう。
この記事では、膣カンジダ症をどこで検査を受けるか、どんな治療を受けるのかについてまとめましたので、いざという時の参考になれば幸いです。
膣カンジダ症について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/candida/”]目次
膣カンジダ症の検査をどこで受ける?
「カンジダかも?」と心配な症状がある時に検査を受けるには
- 病院へ行って検査をしてもらう
- 性病検査キット(郵送検査)で自分で検査をする
の2つの方法があります。
HIVやクラミジア、梅毒、淋病などは無料で検査を行っている保健所がありますが、膣カンジダについては検査を行っている保健所はありません。
病院へ行くのなら何科に行けばいい?
病院で膣カンジダの検査を受けようと思った場合、何科の病院へ行けばいいのでしょう。
膣カンジダでは症状の出る部位が性器に限られ、女性ならおりものの異常、男性ならかゆみや赤みがでます。
なので、女性なら婦人科か産婦人科、男性なら泌尿器科でいいでしょう。
もちろん性病の専門病院である性病科でもいいですし、男性の場合は皮膚科でも診てくれるところはあるでしょう。
念のため、診療前に膣カンジダの検査ができるかどうかを、電話で確認しておきましょう。
誰にも会わずに膣カンジダの検査ができる郵送検査
今の若い世代は、友達同士でセックスのことを話しすることにあまり抵抗はありません。
でも、性病のこととなると、とたんにハードルが高くなって、友だちといえどもなかなか相談はできないようです。
親しい間でもそうなのですから、お医者さんに行くのはとても決心がいります。
なんとか病院へ行ったとしても、健康保険を利用すればあとで家族に知られるリスクまであります。
(※健康保険を使うと、あとで診療内容の明細が郵送されてきます。)
その点、性病検査キットは自分で検体を採取して郵送で送って性病検査をするので、最初から最後まで人に会うことも知られることもなく、検査をすることが可能です。
キットと言っても、検査は病院で行う検査と同等の検査。
病院も自分のところで検査できないものは、外部に委託して検査をします。
委託する先が自治体に登録された衛生検査所という機関なのですが、性病検査キットの検査を担当するのも衛生検査所なのです。
なので、性病検査キットでも検査の信頼性は変わりません。
安心して検査を依頼することができますよ。
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カンジダは女性と男性でキットが異なります。それぞれのカンジダ単独キットとカンジダ・HIVを含む性病検査6項目キットをご紹介します。
膣カンジダの検査方法
膣カンジダを検査するには、鏡検法と培養法という2種類の方法があります。
鏡検法は、おりものやペニスの患部を擦過したサンプルを顕微鏡で直接観察します。
カンジダはカビの一種なので、胞子や菌糸体がないかを探すのですが、熟練した人しかできない方法で確実性にも欠ける検査方法です。
なので、一般に膣カンジダの検査には培養法が用いられます。
培養法なら、熟練者でなくても簡単に判断がつきます。
培養といっても、24~48時間で判定できるので、それほど時間はかかりません。
いつ検査を受ければいい?
男性が膣カンジダの検査を受けるパターンは
- 亀頭など痒みや赤みがあって、カンジダの感染を疑った時
- 症状はないけれど、定期的な検査や付き合う相手が変わった時のカップルチェック
の2つのケースがほとんどでしょう。
女性が膣カンジダを検査するパターンは
- おりものの異常があって、カンジダの感染を疑った時
- 症状はないけれど、今、カンジダを保菌しているかどうかを確認したい時
の2つに別れます。
女性の場合は、保菌していること自体は異常ではないので、男性からの感染を気にする必要はありません。
一般に女性は15%、妊婦さんで30%の人が、膣内の常在菌としてカンジダを保菌していると言われています。
なので、感染のタイミングというのは考える必要がないので、検査をしたければいつでも検査をしてもかまいません。
膣カンジダ検査のためのサンプル採取方法
膣カンジダ検査のための検体は、男性なら病変部か亀頭冠状溝を綿棒で擦過してサンプル採取します。
女性なら膣に綿棒を挿入して膣分泌物をサンプル採取します。
病院ではお医者さん or 看護婦さんが取ります。
性病検査キットでは、同梱されている綿棒を使って自分で採取します。
以下は自分で膣分泌物を取る方法を動画で解説したものです。
膣カンジダに使われる治療薬はこれだけ
膣カンジダ症の治療の主流は、膣錠や腟坐剤が主流です。
外陰部のただれ or 男性の治療には、クリームや軟膏の外用薬が用いられます。
アメリカで主流になっている飲み薬による治療は、日本でも2015年に認可されて使用できるようになっています。
連日治療
通院で連日、膣洗浄後に膣錠or腟坐剤を膣の奥に挿入します。
クロトリマゾール(イミダゾール系)
エンペシド膣錠 :100mg 1日1錠 6日間
ミコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)
フロリード腟坐剤 :100mg 1日1個 6日間
イソコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)
バリナスチン膣錠 :100mg 1日1回 6日間
オキシコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)
オキナゾール膣錠 :100mg 1日1回 6日間
1週間後に効果を判定し、治っていなければ追加治療します。
週1回治療
高用量を週に1回投与する方法も有効です。効果は連日投与よりもやや劣ります。
週に1回の通院で膣洗浄後に膣錠を膣の奥に挿入します。
イソコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)
バリナスチン膣錠 :300mg錠を2錠 1週に1回
オキシコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)
オキナゾール膣錠 :600mg錠を1錠 1週に1回
飲み薬による治療
フルコナゾール(アゾール系)
ジフルカンカプセル :150mg 1回服用のみ
※アメリカでは、再発性の膣カンジダ症に対し、初期治療後にフルコナゾールを週に1回150mgの服用を6ヶ月間続けることを推奨しています。
塗り薬による治療
単独ではなく、膣剤による治療に併用します。外陰部の炎症部分に1日2~3回塗ります。
男性の膣カンジダ症の治療薬にも使われます。
クロトリマゾール:エンペシドクリーム1%
ミコナゾール硝酸塩:フロリードDクリーム1%
エコナゾール硝酸塩:パラベールクリーム1%
オキシコナゾール硝酸塩:オキナゾールクリーム1%
治療のために日常生活で気をつけること
女性の膣カンジダ症は、ただカンジダに感染して起こったものではなく、通常、いろいろな条件が重なって起こってきます。
なので、治療薬を投与するだけでなく、以下のような生活の中での注意が必要です。
- 陰部の清潔を保つ
- 通気のいい下着や服装を心がける
- 刺激のある石けんを使わない
- 症状のある時はセックスしない
膣洗浄をして清潔さを保つ
もう1つの方法として膣洗浄を行って膣内の環境を清潔に保つという方法があります。
生理前におりものの増える時期や生理の終わりかけの残血が出てくる時期は、膣内の環境が変わりやすいポイントです。
カンジダが増えないように膣洗浄を行ってあげるのもおすすめです。
性行為の前後に使って雑菌が増えないようにするのにもいいですよ。
再検査で治療終了か治療継続を判断
初発の膣カンジダ症では、病院で膣洗浄をしてもらったあとに、膣錠を6日間連日投与します。
1週間後に再診し、治癒していない場合には治療を継続する必要があります。
なので、薬をもらったらそれで終わりではなく、必ずもう一度病院へ行きましょう。
再発した場合は市販薬での治療も可能になりました
膣カンジダ症は、性病の中でも唯一、治療薬を薬局で購入することができます。
ただし、初発の治療に使うことは認められていません。
膣カンジダ症は再発した場合に限り、自分で判断して薬局で治療薬を買って治療することが認められています。
一度、病院で検査・治療を受けていれば、カンジダを保菌していることが明らかですし、症状から自分でカンジダの再発であることが判断できるからです。
以下に市販されている主な膣カンジダ治療薬を挙げてみました。
- エンペシドL(佐藤製薬):膣錠
- オキナゾールL100(田辺三菱製薬):膣錠
- シュトガード腟カンジダクリーム(コーア製薬):外用
- シュトガード腟カンジダ坐剤(コーア製薬):腟坐剤
- フェミニーナ 腟カンジダ錠(田辺三菱製薬):膣錠
- ミオリエットクリーム(コーア製薬):外用
- メディトリート(大正製薬):膣錠
- メディトリートクリーム(大正製薬):外用
- メンソレータムフレディCCクリーム(ロート製薬):外用
- メンソレータムフレディCC膣錠(ロート製薬):膣錠
初発の場合は、本当にカンジダを持っているのかはっきりしていないので、市販薬で勝手に治療しないようにしましょう。
再発でも、何度も繰り返すようだと、治療方法を考えなければならないので、病院へ行くことを検討しましょう。
繰り返し再発するカンジダの対処>>>再発する膣カンジダ症の治療
まとめ
膣カンジダ症は、性病の1つとして扱われていますが、女性にとっては誰がなってもおかしくない当たり前の病気です。
あまり深刻に考える必要はありません。
恥ずかしがることなく積極的に検査を受けて、しっかりと治療をしましょう。
膣カンジダ症についてもっと詳しく>>>膣カンジダ症ってどんな病気?原因・感染ルート・症状など徹底解説!
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