日本では、学校で性病のことをきちんと教えていないために、正しい性病の知識を持っている人ってあまりいないんですよね。
友だちの話やネットのうわさを鵜呑みにして、間違った知識のままセックスを繰り返していればいつ性病になってもおかしくありません。
いつまでも性病が減らないのもそんなことにも原因がありそうです。
この記事では、意外に信じられている間違った常識を質問に答える形でご紹介します。
今まで間違って覚えていたことを修正して、これからのあなたとパートナーの健康を守るのに役立ててください。
性病予防の素朴な疑問
性病予防に関して、都市伝説レベルの知識を間違って信じてしまっている人が思いのほか多いことに驚かされます。
この項目では性病予防の素朴な疑問や間違った常識について解説しています。
セックスしてないから性病にならない?
このことは多くの人が誤解していますね。性病に感染するのは性行為だけではないんですよ。
キスや裸で抱き合うだけで感染する性病もありますし、膣トリコモナス症や疥癬、性器ヘルペス、B型肝炎、C型肝炎などのように日常生活の中で感染する性病もあります。
セックスをして性病に感染する機会に比べれば確率は低いですが、”セックスをしていないから性病にならない”とは必ずしもいえないことは知っておいてください。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/kissdeuturu/”]1回しかセックスしていないから大丈夫?
性病に感染するかしないかはいろんな条件に左右されますから、感染の確率はこれだけというデータはあまりありません。
それでも淋病やクラミジアは感染確率が高い部類で、1回のセックスで30%の確率で感染すると言われています。
3回に1回は感染するのですから、たった1回のセックスであっても性病になってしまう確率はかなりあります。
他の感染確率の低い性病であっても、運が悪ければ感染してしまう可能性はあります。
フェラしかしていないから大丈夫?
よく勘違いされるのですが、フェラチオやクンニリングスはオーラルセックスといって性行為、つまりセックスの1種です。
クラミジアや淋病など性病の多くでオーラルセックスによって口・咽頭(ノド)への感染が起こります。
反対に、口やノドに感染している人とオーラルセックスをすれば性器への感染も起こります。
通常のセックス(膣性交)をしていなくてもフェラチオやクンニリングスをしていれば、性病に感染する危険性は同等にあると思ってください。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/fellatio/”]ペッティングしかしていないから大丈夫?
ペッティングは性行為とまでは言えません。
しかし、梅毒や尖圭コンジローマや性器ヘルペスのように皮膚や粘膜にできものなどの病変を作る性病では、性器に触れるだけで感染してしまいます。
性器以外に病変がある場合には、裸で触れ合うだけでも感染する可能性があるのです。
ピル飲んでるから性病を防げる?
わりとよくある誤解ですが、避妊の受精を防ぐということと、性病の病原体を防ぐことがごっちゃになってしまっています。
ピルは排卵を止めて受精を防いでいるだけで、性病の感染予防には何の効果もありません。
同じく避妊方法であるコンドームは性病予防に効果的なので、それと同じように考えてしまうのかもしれません。間違えないでくださいね。
恋人としかエッチしていないから性病にならない?
特定の相手としかセックスをしていないと感染の機会が少ないのは確かです。
しかし、性病には感染していても無症状のことは珍しくないため、お互いに前の恋人から感染していたという可能性があります。
また、あなたが恋人としかセックスをしていなくても、恋人が浮気をしていれば性病をうつされる可能性はおおいにあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/kuramijiadewakare/”]恋人が性病になったのは浮気した証拠?
上の質問と重なりますがあなたが浮気をしていなかった場合、恋人が性病になってしまった時、あるいはあなたが性病になってしまった時には、まず相手の浮気を疑ってしまいますよね。
しかし、性病には無症状のまま、いわゆるキャリア状態になってしまっている人が珍しくありません。
付き合う以前の別の人とのセックスで感染して、そのまま気づいていないこともあります。
そして今になって発症したりあなたにうつしてしまったり、ということもあるのです。
もちろん、相手が浮気をして性病をもらってしまった可能性は否定できませんが、浮気をしていない場合もあるので慎重に判断しましょう。
前に性病になったことあるから感染しない?
多くの感染症では、一度感染して治ってしまったら免疫ができて、次に同じ病原体が侵入しても感染が成立しないことが多いです。
ところが性病のいくつかは一度感染しても免疫ができず、何度でも再感染してしまいます。
免疫のできない代表的な性病には
- クラミジア
- 淋病
- 膣トリコモナス症
- 梅毒
- 尖圭コンジローマ
などがあります。
そのためパートナーが無症状のキャリアの場合、何度でも感染・発症してしまう”ピンポン感染”が起こってしまいます。
尖圭コンジローマはワクチンで免疫をつけることはできるのですが、通常の感染・治癒では再感染を防ぐほどの免疫を付けることはできません。
クラミジアだけ気をつければいいでしょ?
クラミジアは世界的にももっとも多い性病です。
日本では年間に推定50万人ものクラミジア感染者が出ていると考えられています。
しかし、性病はクラミジアだけではありません。
日本性感染症学会では17もの病気を性病として挙げています。
最近では、梅毒が急激に増えてパンデミックになったいることが問題になっています。
性病で気をつけるのはクラミジアだけではなく、他のいろいろな性病も気をつけましょう。
コンドームしていれば性病には感染しない?
コンドームを付けることは性病予防の基本です。
クラミジアや淋病にはかなりの予防効果が期待できます。
しかし、たくさんあるその他の性病では、それぞれに感染経路が異なったりします。
コンドームをつけても他の性病では無防備だったりするので注意しましょう。
財布にコンドームを入れておけば安心?
男性がコンドームを携帯する際の収納場所として、財布は定番の場所と言っていいでしょう。
しかし、財布の中にコンドームを入れておくことはあまりおすすめできません。
財布はズボンのポケットの中に入れられることが多いので、外気や体温によって温められたり冷やされたり温度変化が激しくなります。
また、お金の出し入れで曲がったり圧がかかったりと、精密なコンドームにとっては過酷な環境なのです。
ずっと財布に入れっぱなしになっていると、ダメージを受けて消費期限前に劣化が進んでしまっていることもあります。
こまめに入れ替えるか、ポーチなど負担のかからない場所に収納しましょう。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/condom/”]アナルセックスなら性病の心配はない?
性病というとノーマルなセックスによってうつる病気という先入観から、他の性行為で感染することへの危機感が薄い人が多いです。
上に書いたようにオーラルセックスで感染するのと同様に、アナルセックスでも多くの性病に感染します。
アナルセックスでは妊娠の心配がないのでコンドームを付けないですることが多く、ノーマルなセックス以上に性病感染のリスクが高いことを肝に銘じておきましょう。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/analsex/”]性病検査の素朴な疑問
コンドームの使用と定期的な性病検査は性病のまん延を防ぐための2つの柱です。
症状がある時はもちろん、症状がなくても性病検査をすることはとても大切です。
まだまだ、普及しているとはいえない性病検査についての素朴な疑問にお答えします・
性病検査したら親バレする?
性に関してオープンとはいえない日本で、親には性的なことを知られたくない人がほとんどです。
当然、性病検査をすることは親には絶対知られたくないですね。
性病検査をして親にバレるケースは次の2つ。
- 健康保険を使って検査を受ける
- 郵送検査の検査キットの中身を知られる
症状がない場合は健康保険を使えないことが多いですが、使える場合は親バレする可能性が大です。
健康保険を使えば費用は3割負担で済みますが、あとで保険点数の明細が親元に送られるのでバレてしまいます。
絶対知られたくないなら、自費診療で検査してもらいましょう。
また性病検査キットで郵送で検査する場合、送られてきたキットを見られた場合にも親バレしてしまいます。
自宅でバレる可能性があるのなら、郵便局留めなどを利用しましょう。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/tokumeisei/”]症状ないから性病じゃない?検査する必要ない?
性病予防のところで書いたように、性病には感染しても症状が出ていないことが非常に多いのです。
特にクラミジアは無症状率が高く、本人も知らない間に感染してしまっていることが珍しくありません。
ある調査では女子高生の8人に1人がクラミジアに感染していたと報告しています。
今の時代、いつ誰が性病になってもおかしくないのです。
ほとんどの人が検査する必要があるといっていいでしょう。
郵送検査は正確じゃない?
自分でする性病検査キットには2種類あって、薬局などで売られているキットを使って自宅で自分で検査する方法と、郵送で送って検査してもらう方法です。
その場で検査する方法は簡易な検査で、精度はいいとはいえません。
しかし、サンプルは自分で採って郵送して検査をしてもらう郵送検査では、病院で受ける検査と同じ検査を受けられます。
なので、正確さは病院で検査を受けるのと変わりません。
病院が依頼するのは登録衛生検査所です。
郵送検査を受ける際は検査を登録衛生検査所で行っているかをチェックしましょう。
当サイトで紹介している検査会社はすべて登録衛生検査所で検査を行っています。
郵送検査は費用が高い?
性病検査自体、費用がかかる検査です。
しかし、民間の検査会社だからといって特に郵送検査が高いわけではありません。
病院で受ける場合に健康保険を使えれば3割負担でとても安くなりますが、健康保険を使わない場合は検査費用はあまり変わりません。
病院は初診料で2700円かかるので、かえって高くついてしまうかもしれません。
保健所は無料で検査を受けられますが、受けられる病気の種類、人数、検査日が限られるデメリットが大きいです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/tashuruisaiyasu/”]性病治療の素朴な疑問
性病感染がはっきりして治療をしていく際にも、世間ではいろいろと誤解されていることが多いようです。
ここでは、性病治療についての素朴な疑問にお答えします。
恋人に知られたくないからこっそり治せる?
性病に感染していたなんて恥ずかしくてなかなか人には言えないものです。
ましてや恋人には知られたくないと思ってしまうのは無理もないことです。
しかし、あなたが性病になっていたのなら恋人が感染している可能性は非常に高いのです。
そのまま付き合っていくのなら、あなたが性病を治療してもピンポン感染でまた感染してしまいます。
そのままでは恋人の健康にも問題があるので、勇気を出して一緒に検査・治療を受けるように話しましょう。
治療していればすぐセックスできる?
クラミジアなどいくつかの性病は、治療を始めれば症状は消えてすっかりよくなります。
しかし、症状がなくなった=治癒した、ではありません。
症状がなくなる時期と病原体がいなくなる時期は必ずしも一致しないのです。
性病の種類によってセックスできる時期は異なってきますから、治療終了後もすぐにセックスするのではなく、確認の性病検査をすることをおすすめします。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/itukarasex/”]性病は自然に治る?
風邪などと違い、性病が自然に治ってしまうことはありません。
一見、治ったように見えても無症状になっただけなのかもしれないですし、梅毒やHIV感染症では、病気の進行にともなって無症状の時期があります。
治ったように見えても治ったわけではないので気をつけましょう。
症状がない or 軽いなら治療しなくていい?
症状がないなら感染していても問題がないのでは?と考えてしまいがちですが、無症状がそのまま続くものではありません。
表面的には何も起こっていないように見えても、感染が内部に広がっていったり、発症に向けて病気が進行していたりします。
特に女性のクラミジアや淋病では、感染を放っておくと不妊の原因になることが問題になっています。
感染がわかったら症状がなくても必ず治療をしましょう。
性病は簡単に治るでしょ?
性病の代表であるクラミジアは、1回治療薬を飲むだけで治ってしまいます。
しかし、性病の中でこれだけ簡単に治ってしまうものは例外的なのです。
例えば淋病は薬に対する耐性がつきやすく、効く薬がドンドンなくなってきています。当然、治療しても治癒率は落ちてきています。
尖圭コンジローマも治癒しにくく、治癒したように見えても2~3ヶ月経って再発することもよくあります。
性病がみんなクラミジアのように簡単に治ると考えていると、あとで苦労することになりますよ。
症状がなくなったら薬は飲まなくていい?
いつセックスできるかの問題と重なりますが、症状の消失と病原体が全滅したのは同時ではありません。
症状が消えたからといって、処方された薬を途中で止めてしまう人が多いですが、もし病原体が残っていれば再び症状がでてきてしまいます。
治療薬はお医者さんの指示通りに最後まで続けましょう。
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