今あなたが特定のパートナーとしか関係を持っていないとして、自分が性病に感染していることに気づいたらどう感じますか?
きっとたいていの方は、相手にうつされたと怒り狂ったり、裏切られたと絶望するでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
浮気症の相手からうつされるケースは多いのですが、感染ルートが別にある場合も珍しくないのです。
濡れ衣だった場合は相手も納得できないでしょうから、結局そのことが原因で二人が別れることになるかもしれません。
そうならないために、まずは冷静にどういうルートの可能性があるのか考えてみましょう。
目次
クラミジア・淋病の考えられるルート
付き合って間もなくあなたに症状が出てきた場合
この世でもっとも多い性病であるクラミジアと耐性菌が怖い淋病。
どちらも女性ではおりものが増えたり不正出血や性交痛がみられ、男性ではオシッコをするときに痛みが出たり尿道から分泌物(漿液性~粘液性)が出てきます。
あなたにこんな症状が出てきたら、パートナーからうつされた可能性大です。
でも相手を責めるのは待ってください。
クラミジアや淋病は感染していても症状に気づかないことが多いので、パートナーは前に付き合っていた相手からうつされて保菌していただけなのかもしれません。
相手が今までセックスしたことがないと主張していたのならともかく、以前の交際で感染したことを一方的に責めるのは酷かもしれません。
クラミジアの潜伏期間は最長3週間、淋病は最長7日のことがあるので、今の相手と付き合う直前3週間 or 7日以内にあなたが他の人と関係を持っていたのならそれが感染ルートという可能性もあります。
付き合って時間が経ってからあなたに症状が出てきた場合
付き合い始めてだいぶ日数が経ってから症状が出てきた場合、あなたの身が潔白なら、相手が他の人と浮気をしてあなたにうつしてしまった可能性が高くなります。
ただし交際期間が浅いうちは注意が必要です。
上で書いたように今のパートナーが前の交際相手から感染していた場合、あなたとのエッチで必ずうつされるとは限りません。
感染率の高い淋病でも男性から女性に感染する確率は50%、女性から男性へは30%と言われています。
この数値はもちろんゴムを付けずに中出ししてしまった場合の確率。
いつもゴムを付けてしていれば、数回セックスを重ねても感染していないということもあり得るのです。
交際し始めてだいぶ経ってから、感染して症状が出てくることもあるかもしれません。
感染率の劣るクラミジアではその傾向は強くなるでしょう。
なので、相手を一方的に責めるのではなく、よく話し合って相手がホントの事を言っているのかどうかを見極めましょう。
上の2つの例では、あなた自身がキャリア状態だったのが今になって症状が出てきたという可能性もあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/mushojou/”]お互いに症状はなく、性病検査でたまたま感染が見つかった場合
お互いに症状はないけれど、一度クリーンかどうか検査しておこうと性病検査を受けてみたら、感染が見つかることがあります。
カップルで普通にセックスしているのなら、片方だけでなく2人とも陽性という結果が出てくるでしょう。
上で書いたように、クラミジアも淋病も感染しても無症状のままであることは珍しくなく、交際開始時点でどちらかが無症状のキャリアであったか、2人ともキャリアだったのかもしれません。
どの時点でどちらが感染していたかは確かめようがありませんので、お互いに相手を責めることはできません。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/chlamydia/”] [blogcard url=”https://sticheckup.com/neisseria/”]エイズの考えられるルート
エイズの場合は初期の感染の症状に気づくことはほとんどありません。
初期の急性感染期の症状を見逃してしまうと、あとは約10年もの無症状の期間が続きます。
つまりエイズ感染を症状で見つけることはまずないということ。
エイズは検査でしか見つけられないものと思っておいてください。
そして、たまたま受けた性病検査でエイズ感染が見つかっても、今のパートナーから感染したとは限りません。
(パートナーが陰性ならあなたの以前の交際相手から感染したということはわかります)
エイズは無症状期が10年もあるので、いつの時点で感染したかを知ることは困難です。
あなたが感染させた可能性もあるので、相手を責めることはできないのです。
エイズ感染はほぼ性行為によるものなので、もしあなたが今のパートナー以外にセックスをしたことがないのなら、パートナーから感染した可能性は非常に高いですね。
梅毒の考えられるルート
付き合って間もなくあなたに症状が出てきた場合
今のパートナーと付き合って1ヶ月も経っていないのに、梅毒の第1期症状のできもの(初期硬結、硬性下疳)が現れてきた場合は、相手から感染したのではないかもしれません。
梅毒の潜伏期間は約3週間と言われていますが、実際には10~90日間と幅があり、あなたの前の交際相手からの感染であった可能性も十分にあるのです。
もちろん今のパートナーからの感染の可能性はありますが、潜伏期間を考えると最近の浮気で感染したということはありそうにありません。
付き合って時間が経ってからあなたに症状が出てきた場合
潜伏期間のことを考える必要がないほど交際してから時間が経っていて、あなたに第1期の症状が出てきたのなら今のパートナーから感染したのはほぼ確実です。
ただし、パートナーが浮気をして梅毒をもらってきたとは断定することはできません。
梅毒は第1期を過ぎると1~2ヶ月の潜伏期、第2期を過ぎると数年の潜伏期があります。
パートナーも以前の交際相手からうつされて知らずに今までいたのかもしれません。
梅毒感染の事実だけでパートナーの浮気を決めつけることはできないのです。
お互いに症状はなく、性病検査でたまたま感染が見つかった場合
この場合は、上の2番目のケースであなたが第1期の症状を見逃してしまったことが考えられます。
あなたに心当たりがなければ、やはりパートナーから感染した可能性が高いですが、やはり浮気と断定することはできないでしょう。
梅毒は一度感染すると一般の性病検査(梅毒トレポネーマ抗体検査)はずっと陽性反応が出ます。
もし、あなたが以前に梅毒になって治療によって治っていた場合は、今のパートナーは関係ないかもしれません。
性器ヘルペスの考えられるルート
性器ヘルペスになると局部に水疱ができ、つぶれて痛みの強い潰瘍になります。
付き合い始めてから、あなたに性器ヘルペスのこれらの症状が現れてきた場合、今のパートナーから感染した可能性は高いと考えられます。
でも、相手を一方的に責めることは2つの点でかわいそうです。
1つは、性器ヘルペスの原因ウイルスは鼻や口にできるヘルペスと共通のもので、必ずしもセックスによってうつったとは限らないこと。
さらに日本人の6割がヘルペスウイルス感染者といわれていて非常にありふれた感染なのです。
パートナーが保菌しているからといって責めることはできません。ましてや浮気の証拠にはまったくなりません。
そしてもう1つは、パートナーからうつったのではなく、あなたがもともとキャリアだった可能性も十分にありえること。
ヘルペスウイルスに感染しても必ず症状が出るわけではありません。
感染しても無症状のままキャリアとなり、体調の不良などに伴ってあとから発症することがあります。
なので、付き合いだしてから症状が出たからといって、パートナーから感染したとは限らないのです。
なお、ヘルペスウイルスの検査は性病検査では一般的ではありません。
なので、無症状で性病検査を受けてみてヘルペスウイルスの感染が判明したということはあまりないのです。
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まとめ
まぎらわしい代表的な性病にしぼってご紹介しました。
読んでいただいたらわかるように、どの性病でも確実に相手の浮気を断定できることはほとんどありません。
性病感染が判明しても一方的に責めるのではなく、一度立ち止まってどういう可能性があるのかをよく考えてみましょう。
誤解から別れてしまうなんて悲劇ですから、パートナーとよく話し合って解決してください。
こんなトラブルを避けるためにも、付き合い始めるときにカップルで性病検査を受けておくことをおすすめします。
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