「性病が今流行っている」
「クラミジアの感染がすごい」
と、最近は巷でよく話題に上がりますが、男女での違いについてあまり強調されていないように思います。
実際のところは、女性は男性に比べて性病に感染している人はすごく多いのです。
エッチをするのはたいていは男女2人ですることなので、性病のリスクは男女同じようにあると思いがちですが、感染リスクは圧倒的に女性の方が高いのです。
なので、性病予防のためのコンドームの使用は、女性主導で男性に求めて当然のことなのです。
目次
圧倒的に性病になりやすい女性
引用元「性感染症に関する特定感染症予防指針に基づく対策の推進に関する研究(2012~2015年)」
上のグラフは厚生労働省がお金を出して全国の性病の実態を調査した時のもので、
2015年の1年間に報告された性病の男女別の患者数から、各年代の男女別に10万人あたり何人のクラミジア患者が発生しているかを算出し、グラフにしたものです。
この調査ではモデル県を設定して調査し、その結果から10万人あたりの患者数を算出しています。
調査結果から、たとえば2015年の日本全国のクラミジア患者数は83,172人という計算結果になっています。
厚生労働省が発表した2015年の患者報告数は24,450人。
かなり差がありますが、厚生労働省発表の患者数は全国1,000ヶ所の指定医療機関で診断された数なので、実態をあらわしていません。
この調査の数のほうが実数に近いでしょう。
このグラフで注目して欲しいのは性器クラミジア。
女性の方が段違いに患者数が多いのが目立っていますね。
他にも、性器ヘルペスや尖圭コンジローマもかなり女性に片寄っています。
男性に多いのは淋病と非淋菌性非クラミジア性尿道炎。
梅毒も男性に多いとされていますが、若い世代に限っては女性の方がダブルスコアで多いです。
ひとつひとつに注目しなくても、全体的にパッと見れば、誰もが女性の方が性病になりやすいという印象を持つと思います。
では、なぜ女性の方が性病になりやすいのでしょう?
受け身の女性の体の構造が原因
一口にセックスといっても、女性と男性ではその立場には大きな違いがあります。
それは常に女性は男性を受け入れる側であること。
クラミジアを代表とする性病の多くは分泌液(精液、膣分泌物)を介して感染します。
女性は性病の男性と性行為した場合に、病原体を含んだ精液を膣内に受け止めます。
女性が感染者の場合は、男性はペニスの表面に分泌物が付着するだけ。
体の内部に病原体が入るのと、外部に付着するのではどちらが感染しやすいかは明らかでしょう。
女性の膣内が常に病原体に触れるのに対し、男性は尿道口というわずかなエリアに病原体が入りこまないと感染しないのです。
梅毒や尖圭コンジローマのように、できものを作るタイプの性病では性器が触れることで感染するので男女に差はないように思えます。
でも、触れた部分の強さが違います。
女性は膣の粘膜なのに対し、男性は包皮という皮膚です。
女性の粘膜の方が傷つきやすく、病原体が侵入しやすいのです。
これが同じようにセックスをしているのに女性の方が性病に感染しやすい理由です。
性器クラミジア感染者の推定実数はとてつもない数
引用元「性感染症に関する特定感染症予防指針に基づく対策の推進に関する研究(2012~2015年)」
上の表はさっきのグラフと同じ調査で、今度はクラミジア感染者の実数を推定した表です。
さっきのグラフに使われているのは発症者数(患者数)。
発症者とは、何らかの症状があって病院へ行き、クラミジアと診断された人です。
ですが、クラミジアは感染しても無症状の場合がとても多い性病なので、感染している人の数ははるかに多いのです。
感染者とは、患者だけでなく無症状の人も含めた数になります。
上の表は、女性は感染した人の20%、男性は感染した人の50%が発症したと仮定してクラミジア感染者の実数を推定したものです。
なんと、全国でクラミジア感染者は50万人もいると推定されています。
そして、男性の9万人弱に対して、女性は桁違いに多い41万人もの感染者がいるのです。
コンドームを付けない身勝手な男を相手にしない!
これらのデータからわかるように、性器クラミジアは女性の病気と言っても過言ではありません。
男性はクラミジアになったとしても、おしっこする時にちょっと痛かったり分泌物が出るくらいです。
一方、女性にとってはクラミジアは大きな問題をはらんでいます。
女性がクラミジアに感染すると症状のあるなしにかかわらず、将来不妊になってしまう可能性があるのです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/sterility/”]男性と女性では、体や心に受けるダメージは比べものにならない差があります。
なので、女性は自ら性病予防を心がけることがとても大切です。
性病予防、特にクラミジアに対してはコンドームが非常に有効なので、男性にコンドームを付けてもらうことは性病予防のためにとても重要です。
それなのに、世間にはコンドームを付けることを嫌がる男性がいるといいます。
「生じゃないと愛している感覚が薄い」などと、都合のいい言い訳をする男性もいますが、しっかりと性病のリスクを話してコンドームを付けてもらうようにしましょう。
話してもゴムを付けてくれない男性には、怒っていいですよ。
女性こそ積極的に性病検査をしましょう
男性のすべてが話して理解してくれるとは限りません。
ずっと付き合っているとなぁなぁになってきて、「まあいいか」でコンドームを付けずにエッチをすることもあるでしょう。
不特定の男性の場合は性病のリスクがあるのはわかりますが、特定の恋人であっても浮気をしている可能性もあります。
また、コンドームでは十分に予防のできない性病もいくつかあります。
そうなると、女性は自分の体は自分で守ることを考えなくてはいけません。
そのために有効なのは性病検査を積極的に受けることです。
それも何か気になる症状が出てから検査を受けるのではなく、定期的に性病検査を受けることをおすすめします。
さっきお話したように、自分では気づいていなくてもクラミジア感染していて、症状が出てないだけのことがとても多いですからね。
感染したことで将来に起こるリスクを考えて、性病検査を受けることを真剣に検討してみてください。
急速にシェアを伸ばしている郵送検査
性病検査を受けようと思っても、実行に移せない最大の理由は病院で受けるのが恥ずかしいことです。
病院では問診で他人である医師に性的な話をしないといけないですし、内診されたり、検体を取るのに綿棒を挿入されたりする必要があるので、多くの女性が病院へ行くことを躊躇(ちゅうちょ)します。
もし性病が見つかったら、そのまま治療に入れるメリットはありますが、何も感染していなければ恥ずかしい思いをして損した気分ですからね。
そこでおすすめなのが、自分で検査材料を採取して郵送で検査をしてもらえる性病検査キット。
近年はその手軽さから右肩上がりで利用者が増えています。
引用元「HIV/エイズに係る項目ごとの論点」健康局結核感染症課
その最大のメリットは、最初から最後まで誰にも合う必要がなく、結果もネットで専用サイトで見るだけで完了すること。
これなら何も恥ずかしがることもなく、性病検査ができます。
検査の正確さは病院で受ける検査と同じだし、価格も病院で受けるのとほとんど変わりません。(症状が出ていない場合)
恥ずかしくて今まで検査を受けることをためらっていた人は、ぜひトライしてみてください。
まとめ
女性の方が性病の危険にさらされていることを理解していただけましたか?
性病予防に関して、男性と同じレベルで考えていてはいけません。
みずから積極的に行動していきましょう。
将来のことを考えて、けっしてあまく見ないでください。
もしコンドームを嫌がるような相手がいたら、ぶっ飛ばしていいですよ(笑)
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