女性

この数年、パンデミック状態で勢いの止まらない梅毒、恐いですね。

このままだと周りの知り合い、あるいは自分に、いつ感染してもおかしくない状態です。

コンドームを使用するとか不特定の人との関係を避けるとかの予防も大事ですが、すでに感染していないかどうかの性病検査もとっても大切です。

でも、梅毒の検査にはちょっとややこしい面があり、時期や方法を間違えると判断を誤ってしまうことがあるのです。

ここでは、そんなミスを犯さないために、梅毒の検査で注意しておくべきポイントをまとめてみました。

梅毒について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

梅毒は2種類の抗体検査がある

梅毒抗体検査

一般に、梅毒の検査には血液を採取して、血液中に特定の抗体という成分があるかどうかを調べることで、感染の有無を判断します。

抗体には2種類あって、カルジオリピン(ミトコンドリアに含まれるリン脂質)に対する抗体を測定する方法と梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)に対する抗体を測定する方法があります。

それぞれに長所短所があるので次にその違いをみてみましょう。

 

nicol説明

梅毒の検査には病変から取ったサンプルで梅毒トレポネーマそのものを顕微鏡で調べる方法もありますが、特殊な顕微鏡と熟練した技術が必要なので、病院でも行っているところはあまりありません。

抗カルジオリピン抗体検査は感度はいいけど偽陽性になることも

抗カルジオリピン抗体検査

抗カルジオリピン抗体検査は梅毒に感染してから2~4週間で検査することができます。

抗トレポネーマ抗体よりも早くに検査ができるというメリットがあるのですが、抗カルジオリピン抗体は梅毒以外の病気(膠原病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群などの免疫疾患など)でも上昇するので確定診断はできません。

なので、抗カルジオリピン抗体が陽性でも梅毒感染の確定診断にならないのです。

また、バラ疹などの第2期梅毒の症状がおさまり無症状(潜伏梅毒)になると1/4で陰性化してしまいます。

一般に、抗カルジオリピン抗体が陽性の場合は、次に抗トレポネーマ抗体検査をしてそれぞれの結果を組み合わせて判断します。

抗トレポネーマ抗体は特異性が高いけど検査できるまで時間がかかる

抗トレポネーマ抗体検査

抗トレポネーマ抗体検査は感染した梅毒に対して作られる抗体の有無を調べるので、ダイレクトに梅毒の感染があった証拠になります。

ただし診断上のデメリットとして、感染してから陽性と判断できるようになるまでに4~6週間と抗カルジオリピン抗体検査よりも2~3週間長く待たなければなりません。

4~6週間というと、梅毒の第1期の病変である初期硬結や硬性下疳が出ているのに陰性の結果がでてしまう可能性があるということになります。

抗トレポネーマ抗体検査をする時は、あわてて検査をしても陰性になってしまうので注意が必要です。

どの時期にどっちの検査をするのかが大事

2種類の抗体検査の特徴を考えて時期によって使い分けないといけません。

感染後2~3週の初期の段階では抗カルジオリピン抗体検査を行い、感染後4~6週間と時間が十分経っていると考えられるなら抗トレポネーマ抗体検査を行うといいでしょう。

性感染症学会のガイドラインでは、まず抗カルジオリピン抗体検査をして陽性なら抗トレポネーマ抗体検査を行う、となっています。

実際はお医者さんの判断で最初から抗トレポネーマ抗体を検査したり、病変だけで判断したり、病変はなくても抗トレポネーマ抗体価が高ければ梅毒と判断するなど臨機応変に実施されています。

 

nicol説明2

症状が出ていなくても、抗カルジオリピン抗体価が16倍以上なら梅毒として知事に報告義務があります。
つまり、抗カルジオリピン抗体検査だけでも抗体価を調べれば、判断可能とされているということですね。

梅毒が治っても抗トレポネーマ抗体はなくならない

抗トレポネーマ抗体検査にはさらにやっかいな特徴があります。

それは一度梅毒に感染したことがあると、ずっと検査結果が陽性になってしまうことです。

つまり、梅毒をちゃんと治療して完全に病原体がいなくなっても、抗トレポネーマ抗体は一生消えないのです。

そのため一度梅毒に感染してしまうと、いつでも抗トレポネーマ抗体検査が陽性になるので、梅毒に再感染したどうかはこれだけでは判定できなくなってしまいます。

しかも普通の感染症だと一度感染して抗体ができると、次に感染した時は抗体が働いて感染を防いでくれるのですが、残った抗トレポネーマ抗体は感染を防ぐほどには強くないんですね。

役に立たない抗体なので、梅毒は何度でも感染してしまう性病なのです。

治療後の確認検査も注意が必要

梅毒の治療をした後に、ちゃんと完治しているかの検査をする場合にも注意が必要です。

クラミジアなどでは治療終了後1~2週で核酸増幅法で検査をして陰性なら完治したと判断できます。

しかし、梅毒の場合は抗トレポネーマ抗体は一生残るので確認検査には使えません。

一方、抗カルジオリピン抗体検査は治療効果にともなって抗体価が下がっていくので、確認検査に使うことができます。

ただし、下がるのに月単位で時間がかかり何度か検査を繰り返す必要があります。

最終的に抗体価が8倍以下になったら治癒したと判断できます。半年たっても16倍以上あれば治っていないか再感染したと考えられます。

8倍以下から治癒後1年、2年と経って陰性化していきますが、2~4割の患者で3年経っても抗体価が残るとされています。

性病検査キット(郵送検査)では抗トレポネーマを検査する

衛生検査所

性病検査キット(郵送検査)で自分で検査を行う場合は、どのタイミングでするのがいいのか迷いますよね。

現在、各郵送検査会社が行っている梅毒検査は、梅毒に対する抗体を測定する抗トレポネーマ抗体検査が行われています。

過去に梅毒になったことがなければ、この検査で陽性と出たら梅毒に感染していると判断できます。

ただし、前述のように抗トレポネーマ抗体検査ができるようになるのは、梅毒に感染してから4~6週間経ってからです。

  • もし、疑惑の性行為の日にちがわかっているのなら、その日から4~6週間(確実にするなら6週を超えてから)経ってから検査するようにしましょう。
  • すでに硬性下疳などの初期病変が出ているのなら、2~3週間待ってから検査してください。
  • バラ疹などの第2期梅毒の病変が出ているのなら、すぐに検査可能です。
  • 疑惑の日はわからないし症状も出ていないけれど、念のため調べたい場合はいつ検査してもいいでしょう。

 

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