どんなカップルも性病感染の危険があるイメージ

多くの性病は古くからあって、それぞれに治療方法が確立されてきています。

ところが困ったことに、通常の感染症なら治療の発達とともに次第に制圧されていくのですが、性病に関しては制圧されているとは言えない状況です。

特に感染数が桁違いに多いクラミジアや、近年になって増加傾向にある梅毒などが大きな問題となっています。

日本は先進諸国の中で唯一HIVが増加傾向にあるといわれ、他の性病も含めてコントロールに苦労しています。

なぜ、治療方法もそろった現代で性病の蔓延(まんえん)を防ぐことができないのでしょう。

感染しても無症状のことがある性病

知らない間に性病に感染して落ち込む女性

性病の蔓延を許す最大の要因は、感染しても無症状のまま経過してしまうケースが多いことです。

本人が感染していることを自覚していないままに、恋人や配偶者へうつしてしまうのです。

また最近は、性行為が多様化してオーラルセックスやアナルセックスなど膣性交以外のセックスが普通になってきています。

それなのに膣性交以外の行為もセックスであることが理解されていなくて、「セックスしてないのに性病にかかるはずがない」と思い込んでいることも、知らずに感染が広がる要因ですね。

次に実際に無症状になりやすい性病をみていきましょう。

淋病

男性では痛みの強い尿道炎を起こすことで有名ですが、女性が感染しても無症状のことが多い性病です。

ただし、男性でも一部の人は無症状のまま過ごすことがあります。

最近は、淋菌のノドへの感染が知られるようになりましたが、アナルセックスで直腸に感染することもあるので注意しましょう。

淋病はセックスをする機会の多い若い男女での発生が非常に増えています。

またクラミジアと同時感染していることが多いので、片方の感染が判明した場合は他方の検査もする必要があります。

 

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感染力が強く、一度のセックスで30%の確率で感染します。性交渉がたった1回であっても高率で感染しますので注意しましょう。

性器クラミジア

性器クラミジアは男性でも無症状患者が多く、女性では半数以上が症状を出さないといわれています。

そのためキャリア状態になっている感染者が多く、病気の蔓延を防ぐことが困難な性病です。

また性器クラミジアは世界的にも最も患者数の多い性病です。

日本では正常妊婦の数%、経験のある普通の女子高校生の13%が感染しているという結果が出ています。

アメリカのCDC(疾病予防管理センター)ではクラミジアの蔓延を防ぐために、性病受診の25歳以下、ピルを服用している人、25~30歳でパートナーが変わった人、複数のパートナーがいる人はすべてクラミジアの検査をすることを推奨しているほどです。

淋菌と同じく、ノド以外にアナルセックスによる感染ルートもあります。

淋菌との同時感染に注意が必要です。

やはり若い男女に多く、女性では知らないうちに感染して不妊になってしまうことが問題になっています。

咽頭(のど)クラミジア・咽頭(のど)淋菌

近年はノドからの感染が問題になっているクラミジアと淋菌。

さらに問題なのはノドへの感染でも無症状例が非常に多いことです。

また、オーラルセックスを性交と捉えていない方が多く、フェラチオによる性病感染リスクが一般に広く理解されていません。

このこともクラミジアと淋病の蔓延に拍車をかけています。

トリコモナス

トリコモナスは男性で非常に無症状感染者が多く、一部で尿道炎を起こすだけです。

女性でも20~50%が無症状と言われています。

男性では女性に比べてトリコモナスを検出することが難しく、陰性と判定されることも多いとされています。

このため男性から女性へ感染させることが多く、クラミジアや淋病と違い幅広い年齢層で発生が認められるのが特徴です。

性器ヘルペス

性器ヘルペスも無症状の患者が多く、知らずに病気を蔓延させてしまう性病の1つです。

パートナーへの感染で感染元となった相手の70%が無症状であったというデータがあります。

本来ヘルペスウイルスは潰瘍病変からウイルスが排出されて感染しますが、性器ヘルペスでは見えるところに病変が無くても、尿道や肛門、子宮頚管に病変があることがあります。

それらからウイルスが排出されると、病変が無いように見えてもうつることがあるのです。

また病変が小さいと医師でも見つけられないことがあり、そこからのウイルスで感染が起こる場合も考えられます。

やっかいなことにヘルペスウイルスを根治することはできず、神経をさかのぼった神経節という場所に潜伏感染します。

そして体調を崩した時などに再び症状を現すという性質があり、なかなか病気の蔓延を防ぐことができない理由の1つになっています。

尖圭コンジローマ

原因ウイルスであるHPVが、健常者でも数%で性器から見つかるという報告があります。

無症状でパートナーに感染させている可能性があるということです。

また、尖圭コンジローマは治療が難しく再発も多いため、肉眼的に病変が無くてもパートナーへの感染の可能性が残ります。

特に男性から女性へは高率で感染することが知られています。

赤痢アメーバ

赤痢アメーバに感染すると、患者は下痢や粘血便などの消化器症状が現れますが、良くなったり悪くなったりをしながらも普通に生活を送ることができます。

そのため病院へ行かずにパートナーへ感染させることになります。

また病気の存在をほとんど理解されていないことや、便に含まれる赤痢アメーバを口にすることで感染するという他の性病とはまったく違う感染ルートが、病気の拡大を助けていると思われます。

HIV感染症

HIVの蔓延(まんえん)を防ぐ上での最大の問題は、10年にも渡り自覚症状がないことです。

感染した始めの方で風邪のような症状が出ることはあっても、以後は普通に暮らせてしまうのです。

ゆえに、その間にパートナーへの感染を広げてしまう結果となります。

 

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自ら検査しないと感染に気づかないため治療の開始も遅れてしまい、不幸にもエイズ期に入って命を落とすということにもなりかねないのです。

B型肝炎・C型肝炎

どちらの肝炎もキャリア化することが知られていて、無症状の間も周囲の人に感染させるリスクが常にあります。

検査をしないとキャリアの状態に気づくことはありません。

梅毒

梅毒に感染しても無症候梅毒といって症状の出ない場合があり、知らずにパートナーにうつしてしまうことがあります。

また、第1期の潰瘍(硬性下疳)は痛みがなく通常1個なのでできた場所によっては発症に気づいていないことがあります。

 

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感染ルートが性交だけだと思っていると、口や乳輪に病変が出ている場合もありますのでキスで知らない間に感染していたということもあります。

ピンポン感染

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クラミジア・淋病・トリコモナスは一度感染しても免疫が得られないため、何度でも感染する可能性があります。

特に、パートナーが感染していて無症状であった場合には、性病の症状が出て治療を受けたのちに完治しても、あらためて何度でもパートナーから感染・発症を繰り返すことになります。

このようなパートナー間での再感染をピンポン感染といいます。

そして、このピンポン感染の存在がこれらの性病を制圧できない大きな理由の一つでもあります。

 

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ピンポン感染を防ぐためには、積極的に性病検査を受けることと、感染が判明した時には必ずパートナーも同時に治療を受けることです。

日本人の性に対するナイーブさは性病を蔓延させるもう1つの理由

性病検査を受けるのが恥ずかしい日本人

無症候性の性病の存在とピンポン感染の他に、性病を蔓延させるもう1つの理由は日本人の性に対するナイーブさにあるでしょう。

若い世代ではかなり性に対してオープンになったとはいえ、社会全体ではまだまだ性の問題は後ろめたいもの、あるいは恥ずかしいもの、という思いが強く残っています。

性に対する気後れが、検査を受けること上での大きなハードルになっているのは間違いないでしょう。

なにか気になることがあった時に、躊躇(ちゅうちょ)なく検査を受けたり病院に相談したりできれば性病感染の拡大はかなり防げると思います。

無症状の性病に気づくには性病検査

上にも書いたように、無症状の性病では本人もパートナーも感染に気づくことは不可能です。

感染の有無を知るためには性病検査を受けるしかありません。

ですから、心当たりの行為があったり新しいパートナーと付き合うようになったり、また、パートナーと別れたりした機会に積極的に性病検査を受けることをおすすめします。

 

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