普通、性病は症状が出てきたら検査を受けて、治療を受けます。
でも性病の中には症状がほとんどないものも多く、本人が気づかないままになっていることが珍しくありません。
そのまま放置されていると、よく知られている典型的な症状とは違った重い症状が出てくることがあります。
この記事では、治療せずに放置してしまった性病が悪化するとどのようなことが起こるかをまとめました。
目次
クラミジア・淋病
クラミジアと淋病はともに同じような感染経路で、放置すると同じような末路になるので合わせて記述します。
クラミジア・淋病の症状
クラミジアと淋病はともに性器に感染すると女性では子宮頸管炎、男性では尿道炎を起こします。
症状としては、女性は
- おりもの
- 不正出血
- 性交痛
男性では
- 尿道分泌物
- 排尿痛
- かゆみ
などが見られます。
しかしそれ以外にクラミジアと淋病は女性では無症状が非常に多いのが特徴です。
本人は放置するつもりなんてなくても結果的に放置することになってしまいます。
男性ではクラミジアも淋病も発症率は上がりますが、やはり半分くらいは無症状になります。
かゆみや排尿痛があればさすがに放置する人はほとんどいないでしょうが、無症状では多くの人が結果的に放置することになります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/chlamydia/”]女性がクラミジア・淋病を放置すると?
女性がクラミジア・淋病に感染しているのにそのまま放置、あるいはずっと気づかないままでいると、いずれ病原体は本来の感染部位である子宮頚部から、子宮内へと広がっていきます。
子宮内からさらに卵管へと進むと卵管炎を起こしてしまいます。
そのまま卵管炎が慢性化すると卵管の内腔が狭くなり、受精卵の通過障害が起こってきて、それによって卵管で着床してしまう卵管妊娠や不妊症になってしまいます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/sterility/”]無事に子宮で着床し妊娠が進行したとしても炎症によって子宮の収縮が早まり、流産や早産の原因になります。
さらに、無事に赤ちゃんが生まれたとしても産道で感染してしまい、クラミジアは結膜炎や肺炎、淋菌は結膜炎などが赤ちゃんに起こってしまいます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/vertical/”]卵管の感染はさらに進むと骨盤腔内にも感染が広がっていき、お腹の臓器の癒着を起こしたり肝臓周囲炎で発熱や腹痛を起こしたりします。
また、女性特有の問題として、アナルセックスの経験がなくてもクラミジアや淋病による直腸炎が起こることもあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/joseinochokuchoen/”]男性がクラミジア・淋病を放置すると?
男性が感染に気づかずにそのまま放置すると、上行感染して尿道から奥へと広がっていきます。
クラミジアでは精嚢炎や精巣上体炎、淋菌は精巣上体炎を起こします。
精巣上体炎は両側に起こると精子が通過できなくなり、男性不妊の原因になります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/neisseria/”]咽頭クラミジアを放置すると?
クラミジアや淋菌は喉(のど)に感染して咽頭炎を起こすこともよくあります。
咽頭炎も症状がほとんどなく、結果的に放置してしまうことが多くあります。
咽頭炎を放置しておくことで感染が広がって、中耳炎や上咽頭炎になることがあります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/nodonokuramijia/”]梅毒
梅毒は皮膚にできものを作るという明らかな症状がありますが、発症した場所によっては症状がわかりにくかったり無症状の病期があったりします。
典型的な病変が出ている時を見逃したり、病期が変わって症状が消えたのを治ったと勘違いすると感染を放置してしまうことになります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/kuchinobaidoku/”]【男女共通】梅毒を放置すると?
昔から梅毒が恐れられていたことからわかるように、治療をしないまま放置していると重大な症状が次々に出てきます。
第3期になるとゴム腫ができて皮膚や粘膜がゴムのかたまりのようになります。
梅毒で鼻がもげるといわれていたのは、ゴム腫のことを指しています。
さらに年数が進むと、心血管梅毒で心筋炎や大動脈瘤で命を落としたり、神経梅毒で麻痺や脳梗塞が起こってきます。
多くの歴史上の人物が神経梅毒で亡くなっています。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/seibyorekishi/”] [blogcard url=”https://sticheckup.com/syphilis/”]膣トリコモナス症
膣トリコモナス症の病原体は性器にのみ感染する寄生虫です。
主に女性に起こる性病ですが、男性にも起こることがあります。
また、お風呂場やトイレなどで幼児や老齢の方にも感染することがあるので要注意。
女性が感染すると
- おりものの異常
- 外陰部のかゆみ
男性が感染した場合は
- 尿道分泌物
- 排尿痛
などの症状がみられます。
トリコモナスでも、感染しても症状の出ないことが多く、気づかないまま放置されることがあります。
女性がトリコモナスを放置すると?
最初は無症状であっても、その多くはあとで症状が出てきます。
時間が経つと、クラミジアや淋病と同じように骨盤腔内へ感染が広がり、卵管炎や骨盤腹膜炎などを起こして不妊の原因になることもあります。
また粘膜のただれが出るために、HIVへの感染リスクが高くなるのも問題になります。
男性がトリコモナスを放置すると?
男性の場合は精巣上体炎まで行くことはありませんが、精嚢や前立腺にトリコモナスが潜み、慢性的な尿道炎の原因になります。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/trichomonas/”]HIV感染
HIVは感染直後は風邪のような症状が出ますが、それを過ぎると健康な人と変わらない状態が続きます。
この時期にみずから性病検査でHIVを調べないと、感染を見つけることはできません。
以前までは、HIVは死の病気と恐れられていましたが、今は、早期に発見し治療すれば死ぬような病気ではなくなりました。
【男女共通】HIV感染を放置すると?
感染後、約10年でエイズ期に入ります。
免疫機能が落ちて、健康であれば発病しないような感染症(日和見感染)を起こしたり、腫瘍ができたりします。
エイズ期に入ってしまうと、治療で進行を止めることはできません。
やがて命を落としてしまいます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/hivinfection/”]HPV(ヒトパピローマウイルス)感染
HPV(ヒトパピローマウイルス)には低リスク型と高リスク型があり、低リスク型は尖圭コンジローマの病原体、高リスク型は子宮頸がんの原因として知られています。
尖圭コンジローマは感染すると粘膜や皮膚にイボ状のできものをつくるのが特徴です。
しかし、無症状のことも珍しくなく、またイボのできる場所によっては見逃しやすい性病なので、放置されることも少なくありません。
また、子宮頸がんでは当初は症状が出ない上に、出ても子宮頚部なので検診を受けないかぎり放置することになります。
女性が高リスク型HPVを放置すると?
いずれ癌化して子宮頸がんができてしまう可能性があります。
男性が低リスク型・高リスク型HPVを放置すると?
あまり知られていませんが、異性愛者の男性でも性病が喉に感染することは珍しいことではありません。
クンニリングスが普及してからは、男性も咽頭への性病感染は他人事ではなくなりました。
男性が咽頭にHPV感染があると中咽頭がんに非常になりやすくなります。
女性でもなりますが男性に特に多く発生がみられます。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/hpvdeganninaru/”]性病を放置して重大な問題を起こさないためには性病検査が必須
これまで述べてきた性病を見逃さないためには定期的に性病検査を受けるしかありません。
症状の出ていない性病を本人やパートナーが見つけることはできないのです。
感染に気がつくのは放置後の重大な病気が起こってからになってしまいます。
また、性病にかかってしまうのはセックスだけが原因ではないので、自分は大丈夫だと思っていても知らない間に感染していることは珍しくないこと。
そんな人ではなおさら感染に気づくことはのぞめません。
それを防ぐには、定期的に性病検査を受けることです。
性病かもしれない兆候があるのに怖がって検査を受けないとか、大丈夫だろうと高をくくっているとあとで後悔することになります。
ぜひ性病検査を受けてください。
症状が出ているのに放置するのは問題外です。
性病は勝手に治ることはありませんからね。
まとめ
最初は、治療すれば簡単に治る性病でも、放置してしまうと大きな病気になり、治療に苦労したり、場合によっては命にも関わってきます。
症状があれば検査を受けるのは当たり前として、症状がなくても定期的に検査を受ける習慣をつけましょう。
そのちょっとの決意の差が、あなたの将来を大きく左右するかもしれません。
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