性病かもしれないと悩む女性

みなさんは性病のイメージというとどんな症状を思い浮かべますか?

おりものが増えたり、汚くなったり、オシッコをする時に痛みが走ったり…。あるいは大事な部分にできものができたり、痒くなったり、痛くなったり…。

性病に対する世間の認識はだいたいこのようなものじゃないでしょうか。

これらの症状だけ見ると、性病って大したことのない病気のようにみえます。

でも実際には、HIV(ヒトエイズウイルス)や梅毒のように命に関わる病気や、HPV(ヒトパピローマウイルス)のように跡が残ったり悪性腫瘍の原因になるような病気もあります。

さらに、女性にとってもっと大きな問題となるのは、性病の種類によっては不妊を引き起こす可能性があることです。

性病自体は完治できたとしても、後遺症として不妊に苦しむケースもあるということ。

性病って決してあなどってはいけないんですよ。

この記事では不妊の原因となる性病について、どういう種類の性病がどのような仕組みで不妊を引き起こすのかについてをくわしく説明します。

女性にとっては人生を左右するかもしれないことなので、知っておいてくださいね。

不妊の原因になる可能性のある性病の種類

不妊になる性病からくる卵管炎

ある種の性病は、女性に感染すると原因菌が子宮の奥へと進み(骨盤内感染)、卵管炎を引き起こしてしまうことがあります。

卵管の炎症により卵管が狭くなることで、卵子の通り道がふさがれてしまうのが不妊の原因。

このような卵管炎を起こす性病には

があります。

特に、性器クラミジア、淋病、トリコモナスでは無症状のケースが多く、本人も気づかないままに骨盤内感染を起こして不妊なってしまう危険が高いのです。

子どもを作ろうと妊娠前診断を受けたときに、はじめて不妊になってしまっていたことに気づくことになります。

 

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男性でもこれらの性病は精巣上体炎を起こすことがありますが、放置して両側がやられないかぎり、不妊にまでなることはありません。

不妊の原因として確率の高いのは性器クラミジア

大勢の人が知らずにかかっているクラミジアのイメージ

クラミジアは現在日本で最も多い性病として知られていますが、感染しても半数以上の患者が無症状であると言われています。

そのため潜在的な感染者は診断された患者数をはるかに上回る人数がいると予想されています。

実際に、サンプル的に検査をしてみると正常妊婦の3~5%が感染していたという結果や女子高生の10%が感染していたという驚きの結果も。

 

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感染していることを知らないままに過ごしている人が多く一説には全国で100万人が感染しているとも言われています。

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無症候性であることとピンポン感染が深刻な不妊につながる

骨盤内感染で急性卵管炎が起こると一時的に不妊になりますが、通常、病気が治れば卵管の機能も回復して不妊は解消されます。

治せる病気なので適切に治療することで、本来不妊は残らないものなのです。

では、どのような条件では不妊が残ってしまうのでしょう。

一番の原因は無症状で気づかず放置されること

感染に気づかないクラミジアのイメージ

さっき書いたように、これらの性病は無症状のまま本人が感染していることに気づいていない事が多いのです。

そのために長期に渡り適切に治療をされないまま放置されることが一番の問題となります。

時間が経つと当初、急性卵管炎だった病態は慢性卵管炎へと進みます。

そうなってしまうと、たとえ原因となった性病を治療しても、すでに卵管の本来の構造が失われて元の機能を取り戻すことができなくなるのです。

こうして完全に卵管性の不妊症になってしまいます。

参考MSDマニュアル

性病に気づいて治療して完治したのに不妊に?ピンポン感染に注意!

完治したはずなのに不妊になって不思議なカップル

症状が出たケースで、治療をして完治したはずなのに期間が空いてから不妊症になっていることが判明する場合があります。

このようなことは、女性に症状が出て早期に治療を開始して完治しても、パートナーが感染していて無症状であると起こります。

パートナーの感染に気づかないままセックスを続けることで、せっかく完治した女性に再び感染が起こってしまうのです。このような感染をピンポン感染といいます。

ピンポン感染が起こる性病は、先のクラミジア・淋病・膣トリコモナス症が主です。

このようなピンポン感染を繰り返しているとやがて慢性卵管炎になり不妊症になってしまいます。

ピンポン感染を防ぐために、これらの性病と診断された時は、性的パートナーも同時に治療を行うことが大切です。

 

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クラミジア・淋菌・トリコモナスは一度かかっても免疫は得られないので再感染します。
一度かかったからと安心できないのです。

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夫が浮気症だと妻が知らない間に不妊症になる

浮気症のパートナーだと知らない間に感染の危険

夫や性的パートナーが浮気症であるとパートナーの女性が不妊症になる危険が高くなります。

たとえば男性が浮気をして性病にかかってしまった場合、男性はパートナーに本当のことを言うでしょうか?

おそらく大多数の男性が揉め事を恐れてパートナーに内緒で治療を受けるでしょう。

もし、その時点ですでに女性のパートナーに性病をうつしてしまっていて、症状も出ていないとしたら…。

結果は上に書いたように、知らない間に卵管性の不妊症になっていた、となります。

性病で不妊症にならないためには定期的な性病検査

GME医学検査研究所のキット
GME医学検査研究所のキットの1例

感染して症状が出ればわかるのですが、症状が出なければ自ら気づくのはほとんど無理でしょう。

では、不妊にならないように自衛するにはどのようにすればいいでしょう。

性的な関係を持っている限り感染は避けられない

コンドームの使用である程度感染を防ぐことはできますが、100%ではありません。

パートナーがいて性的交渉を持っていればいつ感染してもおかしくありません。

そのため、普通にセックスしているのなら感染している可能性があると考えて、定期的に性病検査をするのが一番の予防法になります。

深刻な不妊症になる前に積極的に検査を受けましょう。

 

nicol説明

今では病院へ行かなくても、性病検査キットを使って自宅で気軽に検査できます。
パートナーが変わった時などの機会にペアで検査を受けてみるのはどうでしょう。

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