タイトルが衝撃的かもしれませんが、本当のことです。
というか、クラミジアで直腸炎が起こること自体、ほとんどの方が知らないでしょう。
もし、知っていたのならビックリしたのではないですか?
アナルセックスでなるものと思っていた直腸へのクラミジア感染。
もうすでに、あなたも感染しているかもしれません。
世間ではほとんど知られていない、女性の直腸へのクラミジア感染についてご紹介します。
目次
クラミジア直腸炎とは?
クラミジア(Chlamydia trachomatis)は性器に感染して子宮頸管炎や尿道炎を起こしたり、ノド(咽頭)に感染して咽頭炎を起こすことはよく知られています。
しかし、クラミジアには他にも結膜に感染したり直腸に感染して直腸炎を起こしたりすることもあるのです。
クラミジア直腸炎になると、直腸粘膜に多数の円形に隆起した病変をつくるのが特徴です。
病変はびらんがあったり赤みを帯びていたりして、簡単に出血してしまうこともあります。
性器クラミジアや咽頭クラミジアと同様に、自覚症状がない無症状例が多く、感染していても気づいていないことが非常に多いといわれています。
症状が出るとすれば、一般的な直腸炎の症状の
- 下痢
- 粘血便
- 出血
- 腹痛
などが、みられます。
クラミジアの他の部位の症状など詳細はこちらの記事をご覧ください。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/chlamydia/”]クラミジア直腸炎の主な感染経路はアナルセックス
クラミジア直腸炎が発生するには、クラミジアの病原体が直腸の粘膜に感染する必要があります。
そのため感染経路としては、一般にアナルセックスによってペニスから感染すると考えられています。
性行為が多様化した現代では、アナルセックスは男性同性愛者だけの行為ではなく、女性でも経験している人が増えています。
なので、女性でも徐々にクラミジア直腸炎の症例は出てきているのです。
ところが、中にはアナルセックスの経験がまったくないのに、クラミジア直腸炎になってしまっている女性もいるのです。
一体これはどういうことなんでしょう?
女性はアナルセックスなしに直腸に感染する
実は、専門家の間では20年以上も前から知られていることなのですが、性器クラミジアに感染している女性では同時に直腸への感染が起こっているのは珍しくないことなのです。
ある研究では、性器クラミジアに感染している女性の直腸を調べてみたところ、なんと53%もの女性で直腸へのクラミジア感染も同時に起こっていたのです。
この研究ではアナルセックスの経験の有無は調査されていませんが、まさか半分の女性が経験しているということはないでしょう。
さらに言えば、同時に行われた男性への調査では直腸への感染は0%だったのです。
つまり、女性の場合はアナルセックスの経験がなくても、クラミジアが直腸へ感染しているということはよくあることなのです。
ちなみに、同研究で淋菌感染についても調べられたのですが、淋菌でも直腸への感染は女性では47%、男性は0%という結果になっています。
女性だけがアナルセックスをしていなくても、クラミジアも淋菌も直腸への感染が起こってしまうのです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/analsex/”]女性は膣と子宮頸管から自家感染する
なぜ女性にだけ直腸への感染が起こってしまうか正確にはわかっていませんが、いまのところ2つの理由が考えられています。
1つは、膣から流れ出た膣分泌液が肛門へと流れ込んでしまうこと。
性器クラミジアに感染して子宮頸管炎になると、クラミジア病原体をたくさん含んだ分泌液が排出され感染源となります。
この分泌液がおりものとして下着やおりものシートを介して肛門へと付着します。
あるいは性行為中に流れ出て肛門へと達してしまいます。
こうして直腸へと感染が成立するのではないかと考えられています。
この感染ルートは膣カンジダで女性に自家感染が起こるルートと同じです。
[blogcard url=”https://sticheckup.com/joseinokandida/”]もう1つ考えられているルートは、病原体が子宮頸管や膣からリンパ管を通って直腸へと達するということです。
どちらにしても直腸への感染を未然に防ぐことは難しそうですね。
クラミジア直腸炎のほとんどは無症状
女性でこれほど直腸へのクラミジア感染が多いのにほとんど一般に知られていないのは、たとえクラミジア直腸炎になっていても症状の出る人がまれだからです。
淋病についても同じで、直腸炎の症状が問題になることはほとんどありません。
クラミジアも淋病も、性器や咽頭へ感染しても無症状のケースが多いのと同じです。
クラミジアと淋病の特徴であり、いつまでも感染がなくならない理由でもあります。
症状がほとんどないことに加え、性器や咽頭の感染に気づいて治療をすれば直腸炎も治ってしまうので、クラミジア直腸炎があまり問題にされないのでしょう。
下痢や粘血便があれば疑いあり
上で書いたように、もしクラミジア直腸炎の症状が出るとすれば、下痢や粘血便などの症状が出ます。
普通の治療で良くならない下痢に悩んでいるのであれば、クラミジア直腸炎を疑ってみてもいいかもしれませんね。
性行為の心当たりと考え合わせて可能性がありそうなら、一度、性病検査を受けてみましょう。
今まで気づいていなかった性器クラミジアや咽頭クラミジアが見つかるかもしれません。
まとめ
女性でこれだけクラミジアや淋菌の直腸への感染が起こっているとは意外ですね。
現実的には性病予防や性病検査を行っていれば、あまり問題になるものではありません。
性病治療で一緒に治ってしまいますしね。
でもしばらく性病検査を受けていない人でしつこい下痢があるのなら、ちょっと疑ってみてもいいと思いますよ。
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