繁華街 花街

昔は、花街で女遊びをした男性(あるいは花街で働く女性)がかかる性病を花柳病といいました。

淋病(淋菌感染症)はその代表的な性病で、梅毒のような怖さもなかったので、淋病になっても男性にとっては武勇伝になるくらいの扱いだったようです。

しかし、現在では淋病はそんな簡単な性病ではなくなっています。

この記事では、淋病の気をつけるべき深刻な部分にスポットを当ててまとめてみました。

淋病について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

以前は効いた薬が効かなくなっている

多剤耐性菌のイメージ

淋病の治療薬として保険適用が認められた抗菌薬はいくつもあります。

以下に、内服薬にしぼってざっと挙げてみました。

淋菌に保険適用のある経口抗菌剤
テトラサイクリン アモキシリン ナリジクス酸 エリスロマイシン オフロキサシン セフロキシム クラブラン酸カリウムアモキシシリン レボフロキサシン クロラムフェニコール セファレキシン シプロフロキサシン アジスロマイシン ジョサマイシン セフィキシム セフジニル セフチブテン トスフロキサシントシル セフテラム ノルフロキサシン セフポドキシム ロメフロキサシン セフォチアム アンピシリン ドキシサイクリン セフカペン バカンピシリン ミノサイクリン スルタミシリントシル

これだけ治療薬があるにも関わらず、現在、淋菌に対して確実に有効とされているのは注射剤のセフトリアキソンとスペクチノマイシンの2つのみです。

また、ノドへの感染(淋菌性咽頭炎)に対してはセフトリアキソンが唯一の推奨薬です。

淋病は内服薬での治療は勧められないのです。

セフトリアキソンやスペクチノマイシンがアレルギー体質などで使えない場合にのみ内服薬が使用されます。

しかし、内服薬での治療は治癒率がかなり落ちてしまいます。

ニューキノロン系テトラサイクリン系の治療薬は20~30%の患者でしか効かないとされています。

わりと新しい治療薬であるアジスロマイシン(ジスロマック)は多くのケースで効きますが、それでも有効率は90%ほどです。

上に挙げた多くの内服薬も、当初は淋菌に対して効果的であったからこそ保険適用されたのです。

淋菌は抗菌剤に対して耐性を獲得しやすい性質があり、以前は効いていた抗菌剤がどんどん効かなくなってきているのが現状です。

もっとも注意すべき多剤耐性菌の1つでもある

スーパー淋菌のイメージ

淋菌は、その耐性の獲得のしやすさから次々に耐性を増やしていき、どんな薬も効かなくなったスーパー淋菌の登場が問題になっています。

スーパー淋菌は淋病治療の命綱であるセフトリアキソンに対して高度な耐性を持ってしまった淋菌です。

多剤耐性菌というとメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が有名ですが、スーパー淋菌はさらにその上をいく危険な菌として、アメリカ疾病対策センター(CDC)が発表した「最も脅威である細菌」の1つとして取り上げられました。

CDCが挙げたのはクロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)とカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem-resistant enterobacteriaceae:CRE)と多剤耐性淋菌の3つ。

つまり、スーパー淋菌はもっとも危険な細菌のベスト3に入っているのです。

スーパー淋菌は世界で5例見つかっているのですが、世界ではじめて見つかったのが京都で、しかも5例中3例が日本(他は名古屋と大阪)で見つかっています。

日本は、世界で最もスーパー淋菌の危険にさらされている国だといえるでしょう。

淋病は年間5~8万人の新規患者が発生するといわれるほどまん延しています。

日本では、いつスーパー淋菌が広がってもおかしくない土壌がすでにできているのです。

症状が強いイメージの一方で無症状も多い

淋病というと、男性の性病の代名詞のような印象があります。

このことは淋病は女性に感染しにくいということではありません。

男性では強い排尿痛や尿道から膿が出たりなど、明確な強い症状が出ます。

それに対して、女性では感染しても無症状のことが多いのです。

大半が無症状のために、表に出ている女性の淋病患者はごく一部。

そのため、無症状でキャリアとなった女性は自覚のないまま感染を広げ、パートナー間ではピンポン感染の原因になります。

女性の場合、感染を広げるだけでなく、別の問題もはらんでいます。

最初は無症状であっても、無害ということではなく、後述するように将来的にさまざまな問題を女性にもたらします。

また、キャリア状態の人が他の病気で抗生剤を使用することで、淋菌の多剤耐性を助長する可能性もあります。

クラミジアの陰で見逃すことがある

陰に隠れる

淋菌感染は無症状で見逃してしまうだけでなく、症状が出ていても見逃す可能性のある性病です。

どういうことかというと、淋菌はクラミジアと同時感染することが非常に多いのです。

20~30%で同時感染が起こるといわれています。

淋菌とクラミジアは、男性でも女性でも症状が似かよっています。

性病としてはクラミジアの方がメジャーなだけに、クラミジアと思い込んでクラミジアだけを検査して、淋菌を見逃してしまうことがあります。

そのため淋病の発見・治療が遅れて、その間に感染を広げたり、淋菌の耐性の獲得が起こるかもしれません。

女性は将来の不妊や赤ちゃんへの感染の恐れ

妊婦にも多く見つかるクラミジア感染

先に述べたように、淋菌に感染しても女性では無症状のことが多く、のちに大きな問題を起こしてきます。

淋菌は感染に気づかないまま放置すると、奥へと感染が広がり、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎などからなる骨盤内炎症性疾患(PID)が起こることがあります。

PIDになると下腹部痛や性交時出血、発熱などさまざまな症状があらわれ、時には自覚症状のない状態から突然に急性腹症が起こってくることも。

そして、女性にとってもっと大きな問題なのが、PIDが放置されると不妊症や子宮外妊娠の原因になること。

また無事、妊娠・出産に漕ぎつけたとしても、母子感染により赤ちゃんに新生児結膜炎が起こることもあります。

男性においても、精巣上体炎から不妊にいたることがあるので注意すべきです。

淋菌が全身に広がることもある

全身性

ほとんど知られていませんが、淋菌感染で全身性の感染症を起こすことがあります。

淋菌感染者に1~3%の確率で、淋菌が全身に広がる播種性淋菌感染症(DGI)が起こります。

30~100人に1人の割合なので、けっしてまれというわけではありません。

DGIでは血液を介して全身に菌がまわる菌血症となり、多発性関節炎を起こしたり、手足の末端に膿疱性の皮膚病変をつくります。

通常、発熱を伴い、肝周囲炎や心内膜炎、髄膜炎を起こすこともあります。

DGIは淋病の延長に起こってくるとは限らず、自覚症状のないキャリア状態の人でも、突然に起こる可能性があります。

まとめ

淋病は、もはや排尿痛や膿が出る男の勲章的な性病ではありません。

軽くみていると、思いがけず全身への影響や不妊などの問題を突きつけられます。

治療も薬に対する耐性によって、完治するのに苦労するかもしれません。

もう淋病は、昔のように笑い話で済ませられる性病ではなくなっていることを知っておきましょう。

淋病について詳しくは>>>淋病ってどんな病気?原因・感染ルート・症状など徹底解説!

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