2017年もあとわずかになりましたね。
年初から続いていた梅毒のまん延に歯止めはかかったのでしょうか?
国立感染症研究所から今年の45週時点での累積の感染症発症数の速報データが発表されました。
目次
衰えを見せない梅毒の発生
45週までの累積の梅毒患者の報告数は全国で4951人となりました。
もう5000人は目前です。46週で突破するのは確実ですね。
2016年の去年1年間の梅毒患者報告数が4559人だったので、もう大幅に超えてしまっています。
今年はまだ7週残っているんですけどね。
6千までは行かないでしょうが、5千の後半くらいには達しそうです。
右肩上がりの傾きはほとんど変わりそうにないですね。
東京だけで10年前の全国報告数の2倍
都道府県別に見ても島根県のみが1人と特別少ないだけで、全国でまんべんなく梅毒は発生しています。
やはり人口の多い東京はもっとも多く、45週の時点で1539人も報告されています。
この数字は10年前、2007年の全国の年間報告数719人の2倍を超えてしまっているんです。
東京だけでですよ。
全国トータルでみると6倍以上ということになります。
もう一度言っておきますが、今年のデータはまだ45週までの累積ですからね。
いかに梅毒がまん延しているかが理解できると思います。
完全にパンデミック状態なのです。
追記:44年ぶりに梅毒患者5000人突破
国立感染症研究所から46週時点での累積梅毒患者報告数の速報が出て、予想通り5千人を突破し5053人に達したと発表がありました。
なんと患者数が5千人を突破したのは1973年以来で44年ぶりだそうです。
今年まだ8週を残して大台に乗ってしまいました。
最終的にどこまで増えてしまうのでしょう?
一人一人が予防意識を高めないと収まりそうにない
今の梅毒の状態は何か国が対策すれば良いというレベルではありません。
もちろんもっと今の状態をみんなに知ってもらうように広報に力を入れていく必要があります。
梅毒がこんな状態になっているなんて、世間の人のほとんどが知らないですからね。
広報の努力が全然足りません。
そして梅毒の現状を知ったら一人一人が自分の体を守るために予防に努めないといけません。
コンドームの使用は鉄板の予防方法
何といっても、まず行わないといけないのはセックス(膣性交、オーラル、アナルを問わず)する時に必ずコンドームを使うことです。
世間的には避妊の目的でしか考えられていないコンドームですが、性病予防においてももっとも重要なアイテムです。
他の性病予防にも効果的なので、妊娠のリスクがない時でもできるだけ使用するようにしましょう。
行きずりの人と生でするなんて論外ですよ。
ただ、ずっと特定のパートナーとしか性行為をしなくて、しかも自分も相手も浮気をしないのなら、必ずしもコンドームは必要ではありません。(妊娠リスクは別として)
そうでないのなら、どんな時もコンドームを付けるようにしましょう。
ただし、コンドームの梅毒での予防効果は十分ではありません。
性器以外の部分に病変があると役には立ちません。
ただ梅毒病変の大半は性器に出るのでつけたほうがいいのです。
積極的に性病検査を受けましょう
上に書いたように梅毒に対してコンドームの予防効果は十分とはいえません。
なので、症状が見られない場合も定期的に性病検査を受けることをおすすめします。
梅毒の場合、特徴的な硬性下疳やバラ疹などの症状が出てる時期を見逃すと、無症状の時期がやってきます。
梅毒の症状についてはこちらの記事参照>>>梅毒ってどんな病気?原因・感染ルート・症状など徹底解説!
「なんかできてたけど、消えたから治ったみたい」
と安心していると、知らない間に梅毒は進行していきます。
これを防ぐためには、症状がなくても積極的に性病検査を受けるしかないのです。
まとめ
梅毒が広くまん延してしまっているのに、世間のほとんどの人が知りません。
たとえニュースでちょっと見かけたとしても詳しくは記事を読まずに、自分は大丈夫だろうと変な自信で、ほぼ全員が何も対策を取らないのが現実です。
この記事をここまで読んだあなたは、梅毒のひどい現状を知ったはずです。
あなたとパートナーの健康のために積極的に予防対策に取り組んでください。
梅毒になると感染リスクの高いHIVとセットで検査しましょう。
他の性病もまとめて検査したい方は各種セット検査があります。
梅毒の関連記事
知りたい性病をチェック!
↓クリック!!↓